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冬にグンと美味しくなる? 旬を迎える野菜・果物カレンダー

ウェザーニュース / 2024年12月7日 11時20分

ウェザーニュース

急に冬らしく気温が下がってきました。寒くなると恋しくなるのが鍋料理。鍋には冬野菜がつきものですが、これからの時季は一層美味しさが増すといいます。

そこで、初冬から真冬にかけてグンと美味しくなる野菜や果物について、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに聞きました。

葉物野菜は甘みと栄養が増す

鍋物には欠かせない葉物野菜がこれから旬を迎えます。

「今年は7~9月の猛暑の影響で、冬野菜の作付けがうまくいかず、収穫時期が遅れていて今のところ高値が続いています。これから収穫量が増えて行けば年末にかけて値段が落ち着くと予想されます。

白菜やほうれん草、小松菜や春菊などは通年で出回ってはいますが、冬に旬を迎えるこれらの野菜は気温が下がると、自身が凍らないように水分を減らし、デンプンを糖分に変えるため、甘みが増すという性質があります。

特に、白菜、ほうれん草などは『寒じめ』と言って、わざわざ冷気にあてて栽培するほどで、甘さが増し、美味しくなります。ほうれん草は見た目も変わり、色が濃く、軸が太く、根元の赤みが一層増します。

栄養価も夏採りが100gあたりビタミンCが20mgであるのに対し、冬採りは60mgと3倍にもなり、栄養価も高まります」(吉田さん)

根菜類は柔らかく食べやすい

大根やにんじん、れんこん、ごぼうなどの根菜類、里芋、長芋(山芋)などの芋類も旬を迎えます。

「おでんや鍋物には欠かせない大根は、辛みが少なく繊維もきめ細やかで柔らかくなります。また、ごぼうは十分成熟するまでじっくり育てられた『冬ごぼう』が出回りますが、香りが強くごぼう本来の独特の味と食感が楽しめます。

芋類では里芋が12月が旬の最後になります。お節料理に入る八頭(やつがしら)はホクホクした食感ときめの細かさが特徴です。

今の時季、出荷される長芋(山芋)は、『秋堀り芋』と言われ、皮が薄く、アクも少なくみずみずしいのが特徴です。歯触りもシャキシャキとしていて食感が楽しめます。

野菜のカリフラワーやブロッコリーも旬を迎えます」(吉田さん)

柑橘類やりんごが旬

これからの果物はどうでしょうか。

「冬の代表的な果物のみかんをはじめ、柑橘類が旬を迎えます。文字通りみかん色に熟した露地栽培の温州みかんや柚子(青柚子から黄柚子に成熟)が出回ります。

また、輸入物に比べて量は多くありませんが、国産のレモンも旬を迎えます。

りんごも肌寒くなるころから晩生種の収穫がはじまります(晩生種で人気の高いふじ、サンふじなど)。りんごは冷蔵により収穫後3ヵ月以上も貯蔵が可能なため、収穫してから貯蔵して出荷されるものも多く、春先まで出回ります」(吉田さん)

冬になるとサラダなどの生野菜を食べる機会が減り、野菜不足になりやすいと指摘されています。鍋物や煮物などで冬野菜や果物をたっぷり摂り、寒い時季の体調を整えましょう。

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