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週刊地震情報 2024.11.24 青森・陸奥湾の地震活動が活発 最大震度は4を観測

ウェザーニュース / 2024年11月24日 10時30分

ウェザーニュース

この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前の週に比べて若干少ない水準です。東北から関東にかけて引き続き地震が多く、西日本の陸域でも地震が起きています。震度3以上の地震は5回発生しました。(11月18日~25日10時の集計)

国内:陸奥湾でM5以上は90年ぶり

陸奥湾の地震

20日(水)15時40分頃、青森県の陸奥湾を震源とするマグニチュード5.1、深さ10kmと推定される地震が発生しました。この地震で青森県平内町、野辺地町、横浜町、佐井村で最大震度4、青森市、十和田市、むつ市などで震度3を観測しています。

陸奥湾では16日(土)にマグニチュード4.6、最大震度4の地震が起きたばかりで、マグニチュード5以上に限定すると1934年以来90年ぶりです。地震のメカニズムは北東ー南西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

21日(木)にもマグニチュード4.1、最大震度3の地震があり、この1週間で有感地震は6回に達しました。

1976年には1年ほどにわたって群発地震の活動が継続したケースがありましたので、しばらくは同レベルの強い揺れに注意が必要です。

国内:宮城県沖でも2週連続で震度3の地震

宮城県沖の地震

20日(水)17時09分頃、宮城県沖を震源とするマグニチュード4.8、深さ60kmと推定される地震が発生しました。この地震で宮城県松島町で最大震度3、岩手県南部から宮城県、福島県にかけて震度1〜2の揺れを観測しています。

宮城県沖では14日(木)にも最大震度3の地震があり、2週連続の発生です。地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、このエリアで良く見られるタイプです。

太平洋プレートが陸のプレートの沈み込むことで、宮城県沖では地震が多く発生しています。ただ、今年はマグニチュード5以上の地震や震度4以上の揺れを伴う地震がなく、落ち着いている状況です。

最近では2021年に2回、2015年にも1回、震度5強の地震が起きていますので、油断をしないようにしてください。

世界:グリーンランドの沖でM5.7の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は発生していません。最も大きな地震は南太平洋のフィジー近海で発生したマグニチュード5.9です。

今回はグリーンランドの地震に注目します。日本時間の20日(水)深夜、グリーンランドの東の沖を震源とするマグニチュード5.7、深さ約14kmと推定される地震が発生しました。陸域からは離れた震源だったため揺れによる影響はありません。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

グリーンランドの東の海底には大西洋中央海嶺が伸びていて、地震は頻繁に起きています。マグニチュード6以上の規模の大きな地震もありますが、横ずれ型の地震が大半であるため、津波は発生しにくいタイプです。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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