北米・五大湖周辺で大雪 寒気南下で「レイクエフェクト」
ウェザーニュース / 2024年11月30日 10時30分
アメリカに強い寒気が南下し、五大湖周辺では「レイクエフェクト」により大雪となっています。12月2日(月)にかけて多い所では100cm以上の積雪のおそれがあるため、警戒が必要です。
気象当局は警戒を呼びかけ
上空5500m付近で−36℃以下の強い寒気がカナダからアメリカ北東部に南下しています。この影響でアメリカの五大湖周辺では北西の冷たい風が吹き付けて「レイクエフェクト」が発生し、湖の風下側で雪が強まっている状況です。スペリオル湖の南東に位置するカナダのスーセントマリーでは24時間で新たに16cmの雪が積もりました。
寒気の動きが遅いため、12月1日(月)にかけて同じような気圧配置が継続し、雪が断続的に降るとみられます。特にエリー湖やオンタリオ湖の風下にあたる、オハイオ州やニューヨーク州などで大雪となり、多い所では100cmを超えるような積雪となるおそれがあります。
アメリカの気象当局は大雪により路面状況が著しく悪化したり、急激な視界不良となる可能性があるため警戒するよう呼びかけています。
▼レイクエフェクトとは?
「レイクエフェクト」は冷たい空気が五大湖の上空に流れ込んだ時に、湖から供給される水蒸気によって雲が発達して風下の地域に雪を降らせる現象で、日本の日本海側で雪が降るパターンと似たメカニズムです。
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