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週刊地震情報 2024.12.1 石川県西方沖でM6.6 能登半島地震の活動領域の西で発生

ウェザーニュース / 2024年12月1日 10時40分

ウェザーニュース

この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前の週に比べて非常に多い水準です。石川県西方沖で発生した地震とその余震が大半を占め、東北太平洋側や沖縄近海でもマグニチュード5クラスの地震が起きています。震度3以上の地震は9回発生しました。(11月25日~12月1日10時の集計)

国内:能登半島地震の断層と隣接した断層の活動か

石川県西方沖の地震

26日(火)22時47分頃、石川県西方沖を震源とするマグニチュード6.6、深さ7kmと推定される地震が発生しました。この地震で石川県輪島市・門前町と志賀町で最大震度5弱を観測しています。

元日に能登半島地震が発生して以降で、マグニチュード6.6は本震のマグニチュード7.6をのぞくと最大規模です。震度5弱以上を観測するのは6月3日以来になります。メカニズムは東西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

今回の震源は一連の活動域の西端付近にあたり、これまでもマグニチュード4クラスの地震が散発していました。羽咋沖西断層など近くには複数の断層があると考えられていて、この一部が活動した可能性があるとみられます。

余震活動は依然として活発

能登半島地震とは別の新たな断層の活動であったことから、地震の直後から多くの有感地震がありました。26日(火)は24時までのわずか1時間余りで33回、翌27日(水)には59回の有感地震が起きています。

28日(木)にはマグニチュード4.7で最大震度4、30日(土)はマグニチュード4.9で最大震度3の地震が発生するなど、震度3以上は6回発生しました。

余震活動は次第に落ち着いているものの、震源が浅いためやや規模の大きな地震が起きた場合は、震度3〜4程度の揺れを伴う可能性があります。この所、雨が続いている影響もあり、地盤の緩んでいるおそれがあります。引き続き急な斜面など危険な所に近づかないよう注意をしてください。

世界:ニュージーランドの沖でM5.8の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しました。最も大きな地震は石川県西方沖で発生したマグニチュード6.1です。(気象庁の解析と異なります)

今回はニュージーランドの地震に注目します。日本時間の25日(月)の朝、ニュージーランド北島の東の沖を震源とするマグニチュード5.8、深さ約19kmと推定される地震が発生しました。陸地までは大きな揺れは伝わらず、被害は起きていません。地震のメカニズムは北西ー南東方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。

ニュージーランドは太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界に位置していて、地震が多い地域です。今回の震源近くでは2021年にマグニチュード7.3、2016年にはマグニチュード7.0の地震が発生しています。

2つのプレートの境界付近は動きが複雑で、近い領域であってもメカニズムが異なるケースがあり、2021年の地震は横ずれ型でした。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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