霧島山・新燃岳で火口直下を震源とする火山性地震が増加 噴火警戒レベルは1を継続

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宮崎・鹿児島の県境付近に位置する火山 霧島山では、新燃岳の火口直下を震源とする火山性地震が増加しています。気象庁の設定した基準に達すれば、噴火警戒レベルが引き上げられる可能性があります。今後の火山活動の変化に注視してください。

火山性地震は10日間で200回以上に

気象台によると、霧島山・新燃岳では10月下旬頃から火口直下を震源とする火山性地震が増加しています。11月25日(月)以降は地震の発生が次第に減少していて少ない状態でしたが、昨日12月2日(月)から再び増加し、火山活動が次第に高まってきています。火山性地震は、今日3日(火)8時までの1時間で16回発生し、この24時間で63回発生しました。

気象庁の基準では、火山性地震が1時間に20回以上・24時間に100回以上・10日間に300回以上のいずれかに達したときに、噴火警戒レベル2（火口周辺規制）に引き上げることになっています。

監視カメラによる観測では、新燃岳火口の噴煙及びその周辺の地熱域の状況に特段の変化は認められません。

新燃岳では、噴煙や地熱域、地殻変動の状況に特段の変化は認められませんが、火山性地震が増加しており、今後火山活動がさらに高まる可能性があります。今後の火山活動に関する情報に注意してください。

防災上の警戒事項等

活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

噴火警戒レベルについては、レベル1（活火山であることに留意）が継続中です。今後の火山活動の変化に注意をしてください。