明日13日(金)夜は「ふたご座流星群」が見頃 1時間に40個前後の流星も 天気は?
ウェザーニュース / 2024年12月12日 12時50分
12月13日(金)夜~14日(土)明け方に、三大流星群の一つ「ふたご座流星群」が一番の見頃を迎えます。
今年は15日(日)が満月のため月明かりの影響を大きく受けることになり、観測条件は良くありません。ただ、毎年安定して多くの流れ星が見られる流星群ですので、観測環境の良い場所では1時間に最大で40個前後の流星が見られるかもしれません。
一晩中が観測チャンス 特に深夜が◎
12月13日(金)21時頃 東の空(東京)
三大流星群のひとつに数えられるふたご座流星群は、毎年安定して多くの流星が流れることが知られていて、北半球では年間でも最多クラスの流星が見られる流星群です。
流星群の流星は「放射点」が地平線上に昇っている時間帯に流れますが、ふたご座流星群の放射点は夜の早い時間帯に地平線上に昇ってくるため、ほぼ一晩中が観測のチャンスとなります。放射点が天頂近くまで昇る深夜に最も数が多くなります。
今年は流星群の活動の極大が日本時間の14日(土)10時頃と予想されていて、12日(木)・13日(金)・14日(土)の三夜は多くの流星が期待できます。特に13日(金)夜~14日(土)明け方が一番の見頃です。
国立天文台によると、見晴らしが良く暗いところで1時間あたりに見える流星の数は、14日(土)3時~5時頃には約40個に達することが期待されるとのことです。
なお「放射点」は、流星の軌跡を根元方向にたどったときに一致する点ですので、その点に流星が出現するというわけではありません。流星は空全体に出現して、放射点からある程度離れた方向のほうが長い流星が見られます。一点を見つめずにぼんやりと眺めるのがおすすめです。
流星を見るときのポイント
・流星群 いつ見るのがいい?
ふたご座流星群は13日(金)夜~14日(土)明け方に最も出現が多くなります。一晩中観測のチャンスがありますが、特に深夜がおすすめです。また、前後数日も同様の時間帯には普段よりも多くの流星が見られる見込みです。
・流星群 流れる方向は?
ふたご座流星群の放射点付近だけでなく、空のあちこちに流れます。放射点の方向だけでなく広い範囲をぼんやり見渡すのがおすすめです(前項参照)。今年は明るい月が昇っているため、月を視界に入れないように観測するのがおすすめです。冬の満月は空高いところに昇るため、流星観測にとっては厄介です。
・流星群を見るのにおすすめの場所は?
晴れていれば全国で見られますので、なるべく街明かりの影響を受けないように、都市部から離れたところで見るのがおすすめです。また、空全体が見える場所の方が、たくさんの流星を見つけることができますので、木や建物・山などの遮るものが少ない場所が理想です。
・どれくらい待てば見られる?
前項の説明のように、空が暗く条件の良い環境では最大で40個前後の流星が出現するため、単純計算すると最大で2分に1個ほどの流星が見られることになります。空の明るい都会でも15分程度待てば見られるかもしれません。ただ、空を眺め始めてすぐは目が明るさに慣れてしまっているため、暗めの流星を見つけづらくなっています。少なくとも15分程度は暗い空を眺め続けるのがおすすめです。
・その他に注意点は?
流星群を観測する皆さんが口を揃えて言うのが「寒い」です。夜間の屋外でじっとしていると、普段の外出時と比べて格段に早く身体が芯から冷えてきます。寒さが辛くなると星空に集中することが難しくなりますので、とにかく暖かい格好で観測するようにしてください。
冬の夜空は複数の一等星が輝き、オリオン座や冬の大三角などの見つけやすい星たちがならびます。流星が見えない時も、星図アプリなどを活用すると楽しく星空が見られそうです。
気になる当日の天気は?
13日(金)夜から14日(土)明け方にかけては、日本付近を複数の低気圧が通過したのち、西高東低の冬型の気圧配置へと移行していきます。
太平洋側はだんだんと晴れてくるところが多く、チャンスありのところが増えていきます。関東や東海は深夜以降に見られる可能性が高くなりそうです。
一方、日本海側は雲が広がりやすく流星観測は難しくなるとみています。
沖縄も雲が広がりやすく、流星観測は難しい見込みです。
ふたご座流星群を生中継
24時間生放送の気象情報番組『ウェザーニュースLiVE』では、13日(金)21時〜ふたご座流星群の様子を生中継する特別番組をYouTube等で配信予定です。流星を高感度カメラで捉え、星空解説をまじえながらライブでお届けします。天気に恵まれないエリアの方や、暖かい室内で流星を見たいという方は、ぜひ『ウェザーニュースLiVE』の特別番組をお楽しみください。
年始に注目の流星群も!
「ふたご座流星群」のあとも見逃せない天体イベントが待っています。
1月3日夜には三大流星群の一つ「しぶんぎ座流星群」の出現がピークとなります。お正月を彩る流星群で、次回の2025年1月3日夜は月明かりの邪魔がないため例年以上に好条件です。明け方に観測すれば、見られる数はふたご座流星群を上回る可能性もあります。
参考
国立天文台「ほしぞら情報」「暦計算室」、アストロアーツ「星空ガイド」
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