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週刊地震情報 2024.12.15 岩手県沖の地震で震度3 全体の地震回数は少なめ

ウェザーニュース / 2024年12月15日 10時20分

ウェザーニュース

この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べると少ない水準です。東北の太平洋沿岸でやや地震が目立ちました。震度3以上の地震は1回発生しています。(12月9日〜15日10時の集計)

国内:岩手県沖でM4.4 最大震度は3

岩手県沖の地震

9日(月)21時00分頃、岩手県沖を震源とするマグニチュード4.4、深さ20kmと推定される地震が発生しました。この地震で岩手県久慈市、軽米町、青森県八戸市、南部町、階上町で最大震度3を観測しています。

岩手県沖を震源とする最大震度3以上の地震は11月24日以来です。今年の岩手県沖での強い地震がなく、震度3以上は3回のみで、いずれも10月以降に発生しました。

今回の地震はプレート境界よりも浅く、陸のプレート内部でおきた地震とみられます。このタイプはそれほど規模が大きくはならないものの、浅い分だけ揺れが強くなります。最近では今回の震源の少し南で2022年3月にマグニチュード5.6が発生して、最大震度5強の揺れに見舞われました。

世界:南米チリでM6.4の深発地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は4回発生しました。最も大きな地震は南米チリで発生したマグニチュード6.4です。

日本時間の14日(土)の朝、チリ中部を震源とするマグニチュード6.4、深さ約111kmと推定される地震が発生しました。

陸域の地震で規模はやや大きかったものの、震源が深かったため被害が出るような強い揺れにはなっていません。また、津波の発生もありませんでした。

チリはナスカプレートが南米プレートに沈み込むことで地震が多く発生する領域です。チリ沖ではプレート境界が浅いため巨大地震が起きた場合は津波が発生し、過去には何度となく太平洋の広範囲に影響を及ぼしました。

一方で内陸に入るにつれて境界は深くなるため、陸域では深さ100km以上の深発地震となります。チリやアルゼンチンではマグニチュード7以上の深発地震の起きることがあり、規模が大きい場合は地表付近でも揺れが大きくなるケースもあります。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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