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アフリカ近くの仏領マヨット島 サイクロン直撃で60m/sの暴風に

ウェザーニュース / 2024年12月17日 10時50分

ウェザーニュース

アフリカ大陸とマダガスカルの間にあるフランス領のマヨット島はサイクロンの直撃で最大60m/sの暴風に見舞われました。非常に大きな被害が出ているとみられ、ピークは気象データの送信も停止しています。

荒天の影響で気象データの送信が停止

インド洋を西進したサイクロンChidoはマダガスカルの北を通過した後、現地時間の14日(土)にフランス領であるマヨット島付近を通過しました。

ウェザーニューズで世界の熱帯低気圧を監視しているグローバルストームセンターの解析では、通過時の中心気圧が945〜950hPa、最大風速50m/s前後とみられます。「非常に強い」もしくは「猛烈な」勢力の台風と同等の強さで、フランスの気象当局によるとマヨット島で50m/s以上、すぐ東にあるパマンジ島では60m/s以上の最大瞬間風速を観測したとのことです。

また、雨量は12時間で176mmを観測したものの、サイクロンの接近に伴ってデータ送信が停止したため実際にはさらに多くの雨が降ったと考えられます。

このエリアを発達したサイクロンが通過することはしばしばあり、マダガスカルでは今年3月に被害が出ました。ただ、今回のようにマダガスカルを避けてマヨット島を直撃するケースは少なく、1984年のサイクロンを大きく上回り、1934年以来の規模です。なお、今回のサイクロンの進路や勢力に関して、気候変動との関連性ははっきりしないと、フランス気象当局は述べています。

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