2024年は99%の確率で過去最も暖かい一年に アメリカ海洋大気庁が見解
ウェザーニュース / 2024年12月20日 10時0分
NOAA・アメリカ海洋大気庁は11月の世界の気温に関するレポートを発表しました。その中で2024年が過去最も暖かな年になる確率が99%以上であるとの見解を述べています。
1月から11月の期間では過去最高
11月の世界の平均気温は20世紀の平均値を1.34℃上回りました。昨年の記録にはわずか0.08℃及ばずに史上2番目の高さです。1月から11月までの期間では昨年を上回っていて、史上最も高い水準となっています。
NOAAの国立環境情報センターによる今後の見通しでは、2024年が地球の観測史上最も暖かい年になる確率は99%以上としています。記録的な高温となった昨年2023年を上回ることはほぼ確実な状況です。
11月の気温は北半球の高緯度ほど高い傾向
今年11月の気温が20世紀の平均値と比べてどのくらい高いかを地域別に見ると、北半球の高緯度で非常に高くなっています。特に北緯75度よりも北の北極周辺では20世紀平均に比べて6℃以上の高さです。
日本を含むアジアはほぼ全域が2〜4℃高くなりました。気象庁の統計では9〜11月にかけての秋の日本の平均気温はこれまでの最高だった昨年よりも0.6℃以上高い、記録的な高温になっています。
北半球のほとんどの地域が高い傾向でしたが、その中でアメリカの西海岸はやや低めになりました。
海面水温は秋以降、昨年より低い水準に
ただ、昨年以来の高温の大きな要因になっている海面水温は少しずつではありますが低下傾向です。10月までは昨年に近い水準の高さでしたが、11月以降は低下もしくは横ばいで昨年よりは0.2〜0.3℃ほど低くなっています。
世界的な高温が来年も続くかに大きく影響していくことが考えられますので、今後の動向には注目です。
温暖化の影響は私たちの生活にも大きな変化をもたらす可能性があります。ウェザーニュースでは、気象情報会社の立場から地球温暖化対策に取り組むとともに、さまざまな情報をわかりやすく解説し、みなさんと一緒に地球の未来を考えていきます。まずは気候変動について知るところから、一緒に取り組んでいきましょう。
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