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手荒れを防ぐハンドクリーム 効果が落ちる誤った塗り方に注意

ウェザーニュース / 2025年1月8日 5時10分

ウェザーニュース

空気が乾燥する時期が続いていますが、指先のかさつきや手のひらのガサガサ、かゆみなど、手荒れのサインが出てはいないでしょうか。

手荒れを防ぐために欠かせないのがハンドクリームです。ただ、誤った塗り方では効果が十分に上がらないこともあるといいます。野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生にハンドクリームのNGを教えていただきます。

乾燥の季節はこまめにハンドクリーム

かさつきを手先に感じたら、すぐにケアを始めましょう。

「指先のかさつきや皮むけなどは、手荒れの初期のサインです。肌のバリア機能が壊れ始めているということなので、悪化してさらに刺激に弱くなる前に、保湿ケアで回復させましょう。

大切なのはこまめな保湿です。一度塗った後でも、手洗いや水仕事の後は保湿成分が流れ落ちてしまいますので、その都度塗るようにしましょう」(野村先生)

ハンドクリームのNGな塗り方

せっかくのハンドクリームも、ただ塗ればよいものではありません。誤った方法では効き目が十分に現れなかったり、刺激となってしまうこともあります。

▼NG(1)ゴシゴシ擦り込む
しっかり塗ろうとするあまり、ゴシゴシ擦り込んでしまってはいないでしょうか。

「皮膚には凸凹があるので、さっと塗っただけでは塗りモレができてしまうこともあります。しかし、強い力で擦り込むのも肌への刺激となりよくありません。優しく丁寧に塗り伸ばしましょう」(野村先生)

▼NG(2)少量を塗り伸ばす
ハンドクリームの誤解が多いのが“適量”です。パッケージの表示を確認すると、意外に多めなことに気づきます。

「チューブタイプならば“1Finger Tip Unit”といって、絞り出したときに人差し指の指先から第1関節までの分が目安です。手荒れがひどいときは、2関節分(2 Finger Tip Unit)です。少量では肌を擦ってしまう原因になり、また保湿効果も十分ではありません」(野村先生)

▼NG(3)手が冷たい状態で塗る
「適量を塗るとベタベタする」という人は、ハンドクリームが肌になじんでいないのかもしれません。

「塗る前に手を温めておくとなじみやすくなります。ハンドクリームも手に乗せて、少し温めるとよいです。時間があるときなら、マッサージ感覚で手になじませながら塗ると、血行もよくなって効果が上がります」(野村先生)

▼NG(4)肌に合わないハンドクリーム
“効果が高い”ハンドクリームが、自分の手に合っているとは限らないといいます。

「例えば、尿素系のハンドクリームは乾燥でゴワついてきている肌には効果的ですが、あかぎれや傷があると刺激となることがあります。ひび、あかぎれがある場合は、ビタミン系のハンドクリームがおすすめです。

乾燥が強いのに軽めのローションタイプでは、思っているほど保湿効果が得られないこともあるでしょう。パッケージの表示をきちんと確認して、自分の手の状態にあったものを選びましょう」(野村先生)

手荒れがひどくなると生活の質にも影響します。正しいケアで手肌の健康を守っていきましょう。


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