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週刊地震情報 2024.12.22 関東で4か月ぶりに震度4以上 薩摩半島西方沖では深発地震

ウェザーニュース / 2024年12月22日 10時20分

ウェザーニュース

この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べるとやや少ない水準です。関東の周辺や九州南部などで地震が目立ちました。震度3以上の地震は3回発生しています。(12月16日〜22日10時の集計)

国内:茨城県南部の地震で最大震度4

茨城県南部の地震

17日(火)22時11分頃、茨城県南部を震源とするマグニチュード4.2、深さ54kmと推定される地震が発生しました。この地震で栃木県宇都宮市と壬生町で最大震度4、足利市、栃木市、鹿沼市、真岡市、茨城県常陸大宮市、古河市、筑西市、桜川市、埼玉県東松山市などで震度3を観測しています。

地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。関東で震度4以上の地震が発生するのは、8月19日に茨城県北部の地震(最大震度5弱)以来、4か月ぶりです。

茨城県南部の深さ50km付近は関東でも地震活動が活発ないわゆる「地震の巣」と呼ばれるような領域です。今月4日にもマグニチュード4.3の近い規模の地震があり、3月にはマグニチュード5.3、最大震度5弱の地震も起きています。

国内:薩摩半島西方沖の深発地震で異常震域

17日(火)13時09分頃、鹿児島県の薩摩半島西方沖を震源とするマグニチュード5.2、深さ164kmと推定される地震が発生しました。

この地震で鹿児島県南さつま市で最大震度3を観測。宮崎県、鹿児島県の各地で震度2の揺れを観測しています。また、震源からの距離が近い九州北部よりも、四国で震度1の揺れを観測した地点が多くなりました。

地震の規模が大きな深発地震の場合、遠方に強い揺れが伝わる「異常震域」と呼ばれる震度分布が見られます。異常と呼ばれてはいますが、しばしば起きる深発地震の時に現れる現象です。

深発地震では沈み込んだプレートに沿って強い揺れが伝わり、プレート境界に近い遠方で揺れが大きくなることがあります。

今回の震源付近ではフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む領域で発生し、フィリピン海プレートに沿って太平洋側に揺れが伝わったとみられます。

世界:バヌアツ近海でM7.3 揺れによる被害

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しました。最も大きな地震は南太平洋のバヌアツ近海で発生したマグニチュード7.3です。

日本時間の17日(火)朝、バヌアツの東の海域を震源とするマグニチュード7.3、深さ約57kmと推定される地震が発生しました。

震源が島に近かったため強い揺れに見舞われ、最大で改正メルカリ震度階級のⅧ程度の強さの揺れ方になったと解析されています。厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度5強程度に相当する揺れで、バヌアツの首都であるポートビラでは強い揺れにより建物の被害に見舞われました。

地震の規模が大きく津波も発生しましたが、観測された高さはポートビラの0.25mが最大で、こちらの被害はありませんでした。震源の深さやメカニズムから、オーストラリアプレート内部の破壊により起きた地震とみられます。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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