帰省ラッシュに大雪や吹雪が直撃か 年越しは極端な寒さにならない予想

ウェザーニュース

2024年も残り1週間を切りました。年末年始は冬らしい天気の日が多く、帰省ラッシュが始まるタイミングでは大雪や吹雪のおそれがあります。年越しは極端な寒さにはならない見通しです。

山沿いの多い所では100cm以上の積雪増加に

明後日27日(金)から冬型の気圧配置が強まり、帰省ラッシュが本格的に始まる28日(土)をピークに強い寒気が南下する予想となっています。日本海側の広い範囲で雪が降り、大雪や吹雪になる所がある見込みです。

28日(土)夜までの積雪増加量は本州中部の山沿いの多い所で100cm以上に達するおそれがあり、北日本の内陸部や山沿いでも30〜50cmのまとまった雪が予想されます。

急に積雪が増加することで峠道などでスタックすると大規模な交通障害につながるおそれがあります。年末年始の休暇を利用して慣れない雪道を走る場合は、万全の準備を行った上で無理な運転を避けるようにしてください。

また、大雪や吹雪によって公共交通機関に影響が出ることも考えられますので、最新情報の確認が必要です。

初日の出は太平洋側で見られる可能性あり

30日(月)になると冬型の気圧配置は弱まり、31日(火)大晦日は日本海を低気圧が通過する予想となっています。北日本の各地や北陸、山陰などの日本海側は雪や雨が降りやすくなりそうです。

低気圧が日本海を進むことで寒気が一時的に北へ後退するため、年越しのタイミングは極端な寒さにはなりません。元日の最低気温は東京都心や大阪市で5℃と、平年のこの時期よりは高めになる見込みです。札幌市の−5℃もほぼ平年並みですので、二年参りや初日の出を見に出かける場合も、通常の冬装備でしのげる寒さになります。

元日は低気圧の通過後に冬型の気圧配置となるため、初日の出が見られるのは太平洋側の地域が中心になる予想です。