明日から年末の帰省ラッシュ 冬型気圧配置で日本海側は大雪や吹雪に
ウェザーニュース / 2024年12月27日 17時38分
日本付近は明後日29日(日)頃まで冬型の気圧配置が続き、日本海側の地域は大雪や吹雪になる見込みです。帰省ラッシュの交通機関に大きく影響するおそれがあります。こまめに最新の情報を確認してください。
寒気のピークは明日まで
オホーツク海で低気圧が発達し、大陸から高気圧が張り出すことで日本付近は冬型の気圧配置が強まっています。上空1500m付近で−6℃以下という、降水があれば平地で雪になる目安の寒気が関東北部から中国地方まで南下していて、さらに強い−12℃以下の寒気が北海道から東北北部を覆っている状況です。
青森県の豪雪地帯として有名な酸ケ湯では、15時に積雪深309cmを観測しました。2012年12月27日に観測した297cmを上回り、12月としては初めての3m超えで観測史上1位の記録となっています。
寒気の流れ込みは明日にかけてが今年最後のピークとなる見込みで、−6℃のラインは明日になると西日本の太平洋側まで南下するとみられます。北海道や青森県の上空には、−12℃以下の寒気が居座る予想です。
本州山沿いは立ち往生に警戒
日本海では北寄りの風と西寄りの風がぶつかることでJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成されていて、北陸付近には活発な雲が次々に流れ込んでいます。信越や関東北部、岐阜県飛騨地方の山沿いでは、多い所で1時間に5cm前後の雪が降り続き、積雪が急増しています。
JPCZの位置は明日もほとんど変わらず、同じような場所で雪の強まりやすい状況が続く予想です。山沿いでは1時間に5cmを超える雪となり、局地的には10cm前後となる可能性もあります。29日(日)夜までの積雪増加量は本州山沿いの広い範囲で50cm以上、多い所では100cm以上となる見通しです。
積雪が急増することで、峠道などでスタックすると大規模な交通障害につながります。年末年始の休暇を利用した帰省や旅行などで車を利用する方は、慣れない雪道運転となる可能性があるため、万全の準備を行った上で無理な運転を避けるようにしてください。また、屋根など高所からの落雪にも注意が必要です。
北日本日本海側は吹雪による視界不良に注意
等圧線が非常に混み合い、北日本を中心に西寄りの風が強くなっています。沿岸部では平均で10m/sを超えている所がほとんどです。
北日本は吹雪によって視界が悪くなっていて、北海道では通行止めが発生している所があります。明日は今日に比べると風は少しおさまる見込みですが、鉄道や飛行機などの公共交通機関に影響が出ることも考えられます。
お出かけになる際は、随時最新の天気予報と交通機関の運行情報を確認してください。
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