今季一番の寒気 西日本の平野部も大雪に 国交省は立ち往生に警戒呼びかけ
ウェザーニュース / 2025年1月8日 15時30分
日本列島は冬型の気圧配置が強まり、北陸などで積雪が急増しています。明日9日(木)から明後日10日(金)は今季一番の寒気が流れ込むため広い範囲で雪が強まり、西日本の平野部も大雪になる見込みです。
北陸は平野部でも積雪が増加
今日8日(水)は北陸を中心に雪が強まっていて、内陸部や山沿いでは積雪が急増しました。
今日だけで30cm以上の新たな雪の積もった所があり、15時の積雪は新潟県津南町で160cm、岐阜県白川村で127cmまで増加。また、北陸では平野部でも雪が積もり、富山市と新潟市で6cmの積雪を観測しています。
今夜遅くにかけて同じような所に活発な雪雲がかかりやすくなるため、この後も積雪は増える見込みです。平野部でも気温の低下により雪が積もりやすくなるため車の運転時は路面の悪化に注意をしてください。
積雪急増による立ち往生などのおそれ
明日9日(木)は西日本を中心に強い寒気が流れ込みやすくなる見込みです。平地で雪になる目安の上空1500m付近で−6℃以下の寒気は太平洋側まで南下し、−12℃以下のさらに強い寒気が中国地方を覆う予想となっています。
西日本は日本海側だけでなく、瀬戸内側など広い範囲で雪雲が発達し、10日(金)にかけて大雪となる見込みです。近畿北部から山陰では平野部でも10〜30cmの積雪が予想され、中国山地では50cm以上に達する見通しです。すでに雪が強まっている北陸から東北南部の内陸、山沿いでは局地的に100cm以上のドカ雪になるとみられます。
急激な積雪の増加により立ち往生による大規模な交通障害が起こるおそれがあるとして、国土交通省は気象庁と合同で会見を行いました。不要不急の外出を控えるよう呼びかけるとともに、予防的通行止めを行う可能性があることを発表しています。
そのほか、積雪が急増することによる屋根からの落雪や雪崩、着雪による停電などにも警戒が必要です。
濃尾平野に雪雲が広がり名古屋も雪の可能性
また、10日(金)は日本海側の雪雲が濃尾平野に広がる可能性があり、風向きによっては名古屋市内でも本格的な雪となります。
9日(木)の夜に上空の気圧の谷が通過した後は西寄りの風から北西の風に変わるため、雪雲が若狭湾から滋賀県を通り、濃尾平野まで広がる見込みです。現時点の予想では雪雲は三重県北部に流れ込む予想となっています。ただ、風向きが少し西寄りになると名古屋市内に雪雲がかかることになるため油断ができません。
名古屋市内にかからない場合でも、あまり雪の積もらない地域で積雪のおそれがあるため注意は必要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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