山火事続くロサンゼルスに恵みの雨 土石流への注意が必要

ウェザーニュース

山火事の被害が拡大しているアメリカ・ロサンゼルス周辺で雨が降り出していて、現地時間の27日(月)にかけて恵みの雨になる見込みです。ただ、土石流など新たな被害も懸念されます。

昨年の春以来のまとまった雨

アメリカのカリフォルニア州付近に低気圧が進んできました。空気の乾燥した状態が続いて山火事被害が拡大しているロサンゼルスの周辺でも、弱い雨が降り出しています。雨の範囲は次第に広がり、まとまった雨になる見込みです。

現地時間の27日(月)にかけて雨が続く見通しで、予想雨量はロサンゼルスで20mm、山沿いの多い所では40mmほどに達するとみられます。ロサンゼルスでこれだけの雨が降れば、昨年の春以来です。

この雨によって山火事の沈静化が期待される一方で、短時間に強く降った場合は地面に吸収しきれなかった雨が洪水となるおそれがあります。最悪の場合は山火事による残骸が土石流となって被害が拡大することも考えられるため、気象当局は洪水注意報を発表し、注意を呼びかけています。