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大雪時のエアコントラブルは室外機の対策で回避

ウェザーニュース / 2025年2月8日 5時10分

ウェザーニュース

すでに大雪をもたらしている寒波の影響は週末も続きます。名古屋〜京都周辺は都市部でも積雪のおそれがあり、北海道から北陸、山陰にかけての日本海側では9日(日)にかけて大雪に警戒が必要です。

大雪の際に起こりやすいのが、エアコンの効きが悪くなったりするといったトラブルの数々です。

積雪に慣れていない地域で、突然の大雪が原因となるエアコンのトラブルに備えた事前の準備や事後の対策などについて、三菱電機株式会社 空調冷熱システム事業部の鳥海采(とりうみ・あや)さんに伺いました。

室外機の対策がトラブル回避の秘訣!?

大雪が原因となるエアコンのトラブルには、どのようなものがありますか。

「大雪が降った際には、暖房に設定しているのに暖かい風が出てこない、効きが悪く暖まりにくいといったトラブルに見舞われる可能性があります。積雪に慣れていない都心部で、大雪が降った場合でも困らないようエアコンのための事前準備が大切です」(鳥海さん)

もっとも大切なのはエアコンの室外機への対策だといいます。

「日ごろからの手入れと同様ですが、室外機の周辺をあらかじめ掃除しておき、周辺の風通しがよくなるよう、十分なスペースを確保しておいてください。風通しが悪くなると冷たい空気が室外機の周辺にたまってしまい、エアコンの効きが悪くなります。

スペースを確保していても、室外機のファンの前や横に観葉植物や段ボールなどの障害物を置かないことも心がけてください。障害物で風の流れがさえぎられると、室外機の正面に雪が積もる可能性が高まります。また、障害物があると風に乗って流れてきた雪が積もりやすくもなるので、動かせるものはできるだけ室外機から離すか、片づけておき、室外機の上面にものを置くのもやめましょう。

それでも積雪が心配な場合や普段から積雪が多い地域では、室外機が埋もれないように防雪架台や壁面用の据え付け台の設置をおすすめします。防雪フードを用いて、雪の吹き込みを予防しておくのもいいでしょう」(鳥海さん)

お湯や水で雪を溶かすのは絶対NG

大雪になってしまい、室外機の周辺に雪が積もってしまった場合はどうすればよいでしょうか。

「雪が積もった状態でエアコンを運転させようとしても、室外機のファン(プロペラ部分)が埋まっていて動かないケースがあります。大雪になった場合はまず、運転前に室外機の状態を確認してください。雪が積もっていたら室外機の周辺、とくに吹き出し口前の雪を20cm以上空くように取り除いてください。

さらに、室外機の上にも雪が積もっている状態であれば、安全に取り除くようにしましょう。風通しが悪くなり、溶けた雪が氷になって熱交換器に張り付くと暖房が効きにくくなる可能性が高まるからです。

ただし、お湯や水をかけて積もった雪を溶かすのは絶対にやめてください。エアコンの室外機は、雨など自然現象による影響は考慮して設計されていますが、意図的に大量の水を掛けた場合、基板などに水が入り込み故障の原因となることがあります。また、冬場にお湯を掛けることで室外機周辺・室外機内部に水が溜まり、根氷などの原因となります。

雪を取り除こうとして室外機内部に触れることも、絶対にNGです。フィン(裏側や側面にある熱交換のための薄い金属板)によってけがをする恐れや、フィンそのものを傷つけてしまう可能性があるからです」(鳥海さん)

大雪に見舞われた際は、安全を第一に室外機周辺の確認・除雪を行い、快適な室内の状態を保ちましょう。

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