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富士山周辺に笠雲やつるし雲が出現 天気が下り坂に向かう予兆

ウェザーニュース / 2025年2月12日 13時45分

ウェザーニュース

今日12日(水)は富士山の付近に滑らかな形状の雲が出現しています。富士山の頂上付近に帽子のように発生しているのは「笠雲」、富士山の東側に発生しているのは「つるし雲」と呼ばれます。

笠雲・つるし雲とは

笠雲やつるし雲は「レンズ雲」と呼ばれる種類の雲の一種で、高い山の真上や風下に出現します。

笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲で、山が笠を被っているように見えることから「笠雲」と呼ばれます。同様につるし雲は、山の風下に吊されているように見えるので「つるし雲」と呼ばれます。

笠雲やつるし雲は、
 ・上空を一定の強い風が吹いている
 ・上空の空気が湿っている
という気象条件が重なった時に発生しやすくなります。

風が山にぶつかることで上下に波打ち、風が上昇する部分で雲ができ、下降する部分で雲が消えるという動きを繰り返すことで発生します。風が強くても雲が同じ場所にとどまって見えるのは、この発生原理に由来します。

つるし雲は、富士山のような単独峰の風下では円盤状や手羽先状のレンズ雲になり、山脈の風下に出来る場合は山脈と平行な帯状のロール雲になることもあります。

天気が下り坂に向かう予兆

上空に湿った空気が流れ込んでいるときに発生するという条件から、つるし雲が見えると天気が下り坂に向かうことが多いという観天望気(かんてんぼうき)があります。

今日の富士山付近では、麓では南西からの風が、中腹よりも上では非常に強い西風が吹いています。上空の気圧の谷の接近に伴い、山頂付近の高度には今朝から湿った空気が流れ込み始めたため、笠雲やつるし雲が発生したとみられます。

今回も観天望気のとおり天気は下り坂といえそうです。富士山周辺では南西側から雲が増えていて、午後はさらに雲が増えてどの方向からも富士山が見にくくなる予想です。夕方以降は雨の降る可能性があります。


写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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