「ヒルズボロの悲劇」の審理が27年を経て評決「警察に原因」

超ワールドサッカー / 2016年4月27日 9時20分

写真:Getty Images

▽1989年4月15日に96人の死者を出した「ヒルズボロの悲劇」に関する審理が26日に行われ、犠牲者が不当に亡くなったという判定が陪審員によって下された。リバプール公式サイトやイギリスの複数メディアが伝えている。

▽「ヒルズボロの悲劇」は、1989年4月15日にシェフィールドのヒルズボロ・スタジアムで行われたFAカップ準決勝のリバプールvsノッティガム・フォレストにおいて発生。ゴール裏の立見席に収容能力を上回る大勢のサポーターが押し寄せたことにより、死者96人、重軽傷者766人を出す惨事となった。

▽この事故に関しては、1990年に開かれた最初の審理で「事故死」と結論付けられていたものの、真相究明を求める遺族の声を受け、イギリス政府が設置した独立委員会が、警察の責任逃れによる虚偽の報告をしていたと指摘。2012年からやり直しの審理が行われていた。

▽ウォリントン法廷では2年以上にわたって議論が行われ、6人の女性と3人の男性の陪審員が26日に結論を下した。陪審員は、準備や計画段階、試合日の警備において警察の過失が存在したと判断し、それらが危険な状況の原因になったとした。陪審員は、警察の指令の遅れ、コミュニケーションやコントロールの不足が、この悲劇で多くの命が失われる原因になったと結論づけている。

▽さらに、スタジアムを運営するシェフィールド・ウェンズデイとそのスタッフによる過失も存在したことが明らかになったとのこと。スタジアムの構造や救急活動の仕組みに関して、群衆の押し合いを防ぐための柵の形状やレイアウトは規則に完全に従ったものではなく、収容可能人数は誤って計算されていたという。

▽イギリスのデイヴィッド・キャメロン首相は、公式ツイッターを通じ、「ヒルズボロの審理における重大な日は、悲劇的な事故で亡くなった96人のリバプールファンのために、長く遅滞していた正義を与えた。長年真実を探し求めたヒルズボロの運動員たちの勇気に敬意を表したい」とコメントしている。

▽また、イングランドサッカー協会(FA)も声明を発表。「FAは、1つの試合で起きた悲劇的な出来事に関し、1989年4月15日に亡くなった96人のサポーターたちのために悲しみと後悔を再確認する」とのコメントを綴った。

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