Jリーグが制限緩和を10日まで延長/六川亨の日本サッカーの歩み

超ワールドサッカー / 2020年7月21日 11時30分

写真:©︎J.LEAGUE

いつもいつも、Jリーグとコロナの話題ばかりで食傷気味かもしれないが、今週も触れなければならない状況のようなのでご勘弁を。

Jリーグは20日、第11回臨時実行委員会を開催し、当初は8月1日から入場制限の引き上げ(チケッティング)やビジタ-席の開放(ファン・サポーター対応)など、制限を緩和する予定だったガイドラインを10日まで延長することを決定した。

予感は誰もが抱いていただろう。東京都を始め感染者の拡大が続いているからだ。Jリーグも先週16日の理事会会見後、20日に臨時実行委員会の開催を示唆していた。このため20日の午後は外出を控え、何かあったらすぐに対応できるようにしていた。

それでもJリーグからweb会見の案内メールが来たのは15時30分。村井満チェアマンは午前中に専門家の意見を聞いたそうだ。そこでの意見を要約すると「(コロナの)第2波の明言はなかった。オーバーシュート(爆発的急増)ではないが、現状は続き、危機感も強かった」という。

現時点で政府から正式な見解は出ていないため、会議では全クラブのコンセンサスを得るのに時間を要したのかもしれない。今後は7月22日に政府の専門家による分科会が開催される予定なので、何らかの政府見解が出ると予想。それを受けて27日にNPB(日本野球機構)との対策連絡会議が開催されるので、その後に実行委員会を開いて8月11日以降の方針を決める予定だ。

質疑応答では、感染者の拡大している「東京と関西だけでなく(制限の延長を)全国になった理由は何か」という質問があった。これに対し、村井チェアマンは「ガイドラインは規制の上限を決めている。上限の中でスタジアムの形状などに応じてクラブの裁量に委ねているが、政府の上限、見解が出されていない」ことを指摘。

東京の3クラブ、関東と関西のクラブ、それ以外の3グループに分けて話を聞いたそうで、「地域によって温度差はある」ものの、政府見解が出ていないので8月10日までの現状延長には「全会一致で異論はなかった」と会議の内容を説明した。

東京都は連日のように感染者が拡大したものの、20日は168人と2日連続して200人を下回った。とはいえ誇れることではない。このため首都圏と、感染者の少ない地域では規制に差をつけたらどうかという意見が出てくるのも理解できる。それだけ入場料収入は貴重な財源だからだ。

しかし全国一律にしないと、リーグ戦が成り立たないのも事実である。

さらに現状では、東京からの観戦者や観光客を「一見さんお断り(=地元のお客さんだけOK)」の張り紙で入店を断る飲食店もある。これは笑い話ではない。旅行の需要を喚起するための政府事業、「Go Toトラベル」も東京都内への旅行や東京都在住者の旅行を事業の対象から外した。

東京都在住者は「コロナウイルスの保菌者」扱いになる日も、そう遠い日の出来事ではないかもしれない。それでもJリーグとプロ野球は、選手・スタッフも観客も1人として観戦者を出していないことは誇っていいだろう。まずは22日、分科会がどのような見解を示すのか。

ここ数ヶ月はサッカーとは直接関係ない取材が増えているのも新型コロナウイルスの影響と言える。そしてそれは、多くのJリーグ関係者はもちろん、ファン・サポーターにとっても同じだろう。

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