いつもとは様相が異なるシーズン開幕、バイエルンの9連覇なるか?対抗馬は?【現地記者の目】

超ワールドサッカー / 2020年9月18日 20時0分

写真:Getty Images

いよいよ今週末、例年より約1カ月遅れでブンデスリーガが開幕する。2020-21シーズン最大の見どころはやはり、史上2度目の欧州3冠を達成したバイエルンが、前人未到のリーグ9連覇を成し遂げるのかという点だろう。

いつもと変わらないシーズンであれば、この質問には首を縦に振りたいところだが、今年は様子がやや異なる。

昨季の欧州チャンピオンズリーグ終盤は、8月にリスボンで集中的に開催された。そこで頂点に立ったバイエルンが、大会の全日程を終えたのは同23日。普段は5~6週間設けられるはずの休暇が2週間に削られ、新シーズンのチーム始動は9月第2週に入ってからだった。幸いDFBポカール1回戦は10月に延期されたものの、シャルケと激突するリーグ開幕戦まで残された時間は10日前後しかない。

プロ意識の塊が集う常勝軍団だけに、オフ期間も完全に体を休めることなく、各々がそれなりのコンディション維持を続けていたことは想像に難くない。しかし心身ともに満足な休養を取れなかったことが、長いシーズンを戦う上でどのような影響を与えるのか、非常に気掛かりだ。

名将の仲間入りを果たしたハンジ・フリック監督の下、怪我なくいかにベストメンバーを揃えることができるかが、鍵となるだろう。

対抗馬となりうるのは、昨季2~4位の3クラブ、ドルトムント、RBライプツィヒ、ボルシアMGあたりだろうか。

香川真司など当時伸び盛りの若手を擁し国内2冠を勝ち取って以降、8年連続でバイエルンに力の差を見せつけられているドルトムントは、ルシアン・ファーブレ体制3年目を迎える。ジェイドン・サンチョやアーリング・ハーランドら前線の勢いは保たれ、2月から離脱が続いていた主将マルコ・ロイスもようやくカムバックを果たした。ブンデスリーガを活気づけるためにも“シュヴァルツ・ゲルプ(ドルトムントの愛称、日訳は「黒と黄色」)”の奮起に期待したい。

1部初昇格4シーズン目にしてクラブ初のCL4強に到達したライプツィヒも、オフ期間の短縮というバイエルンと同様の問題を抱え、攻撃を支えてきたティモ・ヴェルナーもいなくなった。だが、若手から中堅まで粒は揃っており、それを束ねるのは欧州屈指の若手指揮官ユリアン・ナーゲルスマン。設備などハード面も整っているため、今季も上位争いに食い込んでくるはずだ。

そしてボルシアMGは、昨季バイエルンに土をつけた数少ないクラブの1つであり、前半戦は2カ月にわたって首位の座を守っていた。さらに今夏主軸の放出はなく、バレンティーノ・ラザロとハネス・ヴォルフなど即戦力を獲得。タイトル奪取に燃えるドルトムントほどのプレッシャーはなく、ライプツィヒやバイエルンよりもまとまった休養を取ったおかげでコンディションは整っている。今季のボルシアMGは、昨年以上に面白い存在となるかもしれない。

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