ECL決勝進出のローマがヴィオラに完敗で6位転落…スピナッツォーラの実戦復帰が最大の見せ場に…《セリエA》
超ワールドサッカー / 2022年5月10日 6時12分
セリエA第36節、フィオレンティーナvsローマが9日にスタディオ・アルテミオ・フランキで行われ、ホームのフィオレンティーナが2-0で勝利した。
7位のフィオレンティーナ(勝ち点56)と、5位のローマ(勝ち点59)によるヨーロッパリーグ(EL)出場権争い直接対決。
ローマは前節、ボローニャとゴールレスドローに終わり、セリエA3試合未勝利に。それでも、5日に行われたヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準決勝ではレスター・シティを破り、ファイナル進出を決めた。
ECL初代王者に輝いた場合、来季ELストレートインの権利が与えられるが、フェイエノールトとの決勝は今季セリエA終了後の25日に開催されるため、残り3試合をすべて勝ち自力で出場権獲得を決めて余分なプレッシャーを取り除きたいところ。
モウリーニョ監督は今季開幕戦で3-1で勝利した相手とのアウェイゲームにレスター戦から先発1人を変更。ザニオーロに代えて前回対戦でドッピエッタを決めている古巣対戦のヴェレトゥを起用した。
共に4戦ぶりの白星を懸けて臨んだマンデーナイト開催の一戦はいきなり動く。
コンディション面で有利なホームチームがキックオフ直後からアグレッシブに入ると、開始3分にボックス手前で仕掛けたニコラス・ゴンサレスとDFカルスドルプが交錯。オンフィールドレビューの結果、接触の位置を含め微妙な判定ながらもカルスドルプがボックス内で足をかけたとの判定でPKが与えられる。これをニコラス・ゴンサレス自ら冷静に左隅へ突き刺し、開始5分の先制点とした。
さらに、畳みかけるホームチームは11分、相手陣内右サイドで仕掛けたボナヴェントゥーラが大外の味方のオーバーラップをオトリにボックス手前からカットインし、絶妙な左足のグラウンダーシュートをゴール左下隅に流し込んだ。
レスターとの激闘から中3日ということもあり、全体的に重さを感じさせるアウェイチームだが、前半の内に何とか1点を返そうと、徐々に押し返していく。20分にはボックス手前右の好位置で得たFKをキッカーのペッレグリーニが直接狙うが、壁をギリギリで越えてゴール右隅を捉えたシュートはGKテラッチアーノの好守に遭う。
ひとまず決定機を作って落ち着きを取り戻したローマは、背後への長いボールやサイドへの早いタイミングでの大きな展開を使いながら攻撃の糸口を探す。ただ、全体の動き出しの少なさや相手のカウンターを警戒してか、全体を押し上げ切れない。これにより、効果的にセカンドボールを回収できずに攻撃に厚みが出せない。
前半終盤にかけては互いにファウルでプレーが止まる場面が目立ち、ひとつひとつのジャッジに必要以上に反応するなど、フラストレーションを募らせて自らリズムを失うアウェイチームは厳しい状況でハーフタイムを迎えることになった。
モウリーニョ監督はハーフタイム明けにセルジオ・オリベイラを下げて古巣対戦のザニオーロを投入。立ち上がりの54分には左サイド深くで仕掛けたザレフスキのクロスからゴール前のエイブラハムにビッグチャンスも、このヘディングシュートを枠の右に外してしまう。
すると、以降はフィオレンティーナに押し返されて、アムラバトの決定的なシュートをGKルイ・パトリシオのビッグセーブで何とか凌ぐなど、我慢の戦いを強いられる。
流れを変えたいアウェイチームは66分、疲労困憊のザレフスキを諦めてエル・シャーラウィを投入。そのファラオーネは投入直後に高い位置でのパスカットからいきなりチャンスを演出も、ボックス左に抜け出したエイブラハムの折り返しは相手のブロックに遭う。
その後はフレッシュな選手を投入したホームチームの攻勢を凌ぎつつ、最後までゴールを目指したローマだが、前半同様に最後の局面でパワーを出せず。
後半終盤の見せ場は、昨年7月のユーロ2020準々決勝以来、約10カ月ぶりの実戦復帰となったスピナッツォーラの投入のみとなり、このまま試合はタイムアップ。
この結果、今節勝利したラツィオに抜かれた上、フィオレンティーナとアタランタに勝ち点で並ばれたローマは6位に転落。当該成績での優位性に加え、ライバルがユベントス、ミランという上位陣との対戦を控えており、逆転での5位フィニッシュは未だに不可能ではないが、ECL決勝により重圧がかかる痛恨のリーグ4戦未勝利となった。
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