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2011年の汚職事件巡る裁判でブラッターとプラティニに無罪判決

超ワールドサッカー / 2022年7月8日 18時27分

写真:Getty Images

国際サッカー連盟(FIFA)の元会長であるゼップ・ブラッター氏(86)、元副会長であるミシェル・プラティニ氏(67)が、かつての汚職事件を巡る裁判で無罪となった。イギリス『BBC』が伝えている。

両氏は2011年にブラッター氏からプラティニ氏に対して、200万スイスフラン(約2億7700万円)の授受を不正に行ったとしてスイス当局から起訴された。

スイス検察は今月8日から22日の間に行われた裁判において、詐欺、横領、不誠実な経営管理、及び文書の偽造の疑いがある両氏に対して、執行猶予付きの懲役1年8カ月を求刑していた。

しかし、両氏は容疑を完全否定しており、8日の判決の行方に大きな注目が集まっていた。

今回の判決に関しては、プラティニ氏がFIFAの顧問を務めたことに対する遅延損害金であるとの主張が認められたことで、最終的に無罪という判決が下ったという。

ブラッター氏の証言によると、1998年に自身が初めてFIFA会長に就任した際、プラティニ氏に顧問就任を依頼したという。

同氏はその際、年俸100万スイスフラン(約1億3890万円)を希望したが、ブラッター氏はFIFAにその報酬を支払う余裕はないと説明。最終的には、年俸30万スイスフラン(約4160万円)の条件で合意し、未払い分は後日支払われることになっていた。

その際、両者は最初の契約時の報酬が総額ではないと確認した上で、その後の支払いに関して紳士協定を結んでいたという。

その後、2002年に辞職したプラティニ氏は、FIFAの財政状況を考慮して2010年まで前述の報酬の支払いを求めずにいたが、自身と同じ状況にあったFIFAのその他の幹部職員が支払いを受けたことを知り、改めて請求書を送付。その後、ブラッター氏の承認を経た10日後に不正授受が疑われた前述の金額を受け取ることになっていた。

そして、8日に出廷したブラッター氏は、「私は人生において無罪ではないが、この件に関しては無罪だ」と、コメントしている。

2015年9月に発覚した汚職スキャンダルの“FIFAゲート”の当事者として、ブラッター氏は2015年12月にFIFAの倫理委員会から8年間の追放処分を受けていた。また、この処分には2010年南アフリカ大会と2014年ブラジル大会と2つのワールドカップ(W杯)における多額のボーナス支払いも問題視されていた。

一方のプラティニ氏は、金銭の受け取りの他、1998年から2002年の間にブラッター氏の不正行為を幇助したとされていた。

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