ロシアの訴えをスポーツ仲裁裁判所が却下、ウクライナへの軍事侵攻による大会からの締め出し処分に6件の訴え
超ワールドサッカー / 2022年7月15日 22時52分
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は15日、ロシアサッカー連盟(FUR)と一部クラブからの上訴を却下したことを発表した。
事の発端は、今年2月に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻。今もなお続いている状況ではあるが、この軍事侵攻によりサッカー界も大きな影響を受けた。
多くのウクライナ国民が避難するなか、ウクライナの国内サッカーは停止。カタール・ワールドカップ(W杯)出場を目指していたウクライナ代表もプレーオフが残っていたものの延期となっていた。
この件を受け、国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)は、ロシア代表、そしてロシアのサッカークラブをあらゆる大会から締め出すことを決定していた。
ロシアもカタールW杯の欧州予選プレーオフに残っていたが失格。UEFAの大会にもロシアのクラブが参加できないことが決定し、それは新シーズンも継続されることとなった。
この件に関し、FURがFIFAとUEFAにそれぞれ1件ずつ、さらにゼニト、ソチ、CSKAモスクワ、ディナモ・モスクワの4クラブがUEFAに対して上訴しており、合計6件の訴えがあったが、全てが却下されることとなった。
CASは7月5日、11日に関係者たちとビデオでヒアリングを実施。CASは声明で「全てのケースにおいて、パネルはロシアとウクライナの間の紛争の激化、及び世界中の国民と政府の反応が、FIFAとUEFAが対応しなければならない不測かつ、前例のない状況を作り出したと判断した」とし、「そのような状況が続く間、ロシア代表とクラブは、彼らの支援の下で大会に参加すべきではないと判断した上で、パネルは当事者がそれぞれの規約と規則の下で与えられた裁量の範囲内で行動したと判断した」と説明している。
また、責任はFURやクラブにはないとしながらも、世界中で行われるサッカーイベントの安全性を守るためには仕方ないものだとまとめた。
「このように判断した上で、パネルはロシアとウクライナの間の紛争の性質を特徴付ける必要はなく、影響を受ける競技に対するこのような紛争の影響にのみ焦点を当てることにしました」
「パネルは、ロシアのサッカーチーム、クラブ、選手には何の責任もないウクライナでの現在の軍事行動が、FIFAとUEFAの決定により、彼らやロシアサッカー全体にこのような悪影響を及ぼしたことは残念であります。しかし、パネルの見解では、こうした影響は、世界の他の国々のために、安全かつ秩序あるサッカー競技を行う必要性によって、相殺されるものでありました」
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