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C大阪が90分のパトリッキ鮮烈ミドルで宿敵戦制す! G大阪は新戦力起用も屈辱の逆転負け【明治安田J1第22節】

超ワールドサッカー / 2022年7月16日 21時5分

写真:©︎J.LEAGUE

明治安田生命J1リーグ第22節の1試合が16日にパナソニック スタジアム 吹田で行われ、セレッソ大阪が2-1でガンバ大阪を下した。

ここまでJ1リーグで対照的なシーズンを過ごし、ルヴァンカップに続いて、先の天皇杯でも明暗くっきりの両雄によるダービーマッチ。ルヴァンカップと合わせて、今季4度目の対戦となった。

そんなダービーマッチはトータルだとG大阪が勝ち越しているが、最近の公式戦10試合ではC大阪が6勝3分け1敗と圧倒。J1リーグだけに絞っても、6試合負けなし(4勝2分け)とG大阪を食う。

そうしたなかで、勝利だけが求められるダービーマッチを迎えたG大阪だが、公式戦3連敗中。その間の攻撃陣に得点がなく、J1リーグでも15位に沈み、降格圏も肉薄の危険水域に瀕している。

対するC大阪は直近の公式戦9勝3分け1敗と好調で、J1リーグでの順位も6位に位置。ここからさらに勢いづきたいなか、今季も3度の対戦で2勝1分けと相性の良さを誇る宿敵戦に挑んだ。

公式戦にして58度目で、リーグ戦に限れば44度目のダービーマッチ。この試合をターニングポイントにしようと、今夏加入の鈴木を即スタメンで使い、3年ぶり復帰の食野もベンチ入りのG大阪が後方からの繋ぎとロングボールを織り混ぜ、押し気味に入る。

出場停止の山中に代わって舩木を左サイドバックに起用したC大阪もGKキム・ジンヒョンのキック精度を生かして反攻するが、G大阪が16分の右CKから戦列復帰戦のクォン・ギョンウォンがクロスバー直撃のヘッドを放つなど、試合を優勢に進めていく。

その場面こそ難を逃れたC大阪だが、その直後の17分にも右CKを獲得したG大阪が先取点をもぎ取る。クォン・ギョンウォンがフリーのファーサイドから再びヘディングに持ち込むと、GKキム・ジンヒョンもノーチャンスのゴール右隅に今季2得点目を決めた。

セットプレーから崩れてしまったC大阪だが、失点後はG大阪から攻撃の主導権を握り返す展開に。2トップの一角で先発の加藤が42、43分と立て続けに決定的なヘディングシュートでG大阪のゴールマウスに襲いかかっていくが、いずれもGK東口に遭う。

ハーフタイムを挟み、再びギアを上げたいG大阪だが、C大阪が後半も勢いをもって入り、追いつく。52分、バイタルエリア左の為田が加藤からリターンパスをダイレクトで前に繋ぐと、最終ラインの背後で受けた山田が右足で今季4ゴール目を決める。

流れを引き戻そうと、再デビュー戦の食野、倉田、坂本を立て続けに投入したG大阪だが、依然としてC大阪ペース。67分にも味方数人のコンビネーションから舩木が惜しくもゴール右外の左足フィニッシュに持ち込むなど、逆転の匂いを感じさせる。

そんなC大阪は上門、ブルーノ・メンデス、ジェアン・パトリッキを一挙に入れ、77分にも負傷から復帰の北野をピッチへ。G大阪はその直後にカウンターから注目の食野が左から中に仕掛けて右足を振り抜くが、惜しくもゴール右上に外れてしまう。

さらに、79分にも黒川の左クロスからボックス中央の倉田が押し込みにかかり、チャンスを作ったG大阪だが、ここはGKキム・ジンヒョンの正面。その後も残る交代で高尾と藤春も送り込み、終盤に盛り返す始めるが、C大阪も最後のところをやらせない。

すると、自陣深くで舩木がボールを奪ったところから、C大阪がカウンターに持ち込み、相手のプレスがかからずのピッチ中央からボールを持ち上がったパトリッキがバイタルエリア中央から右足ミドル。これが右ポストの内側を叩いて吸い込まれ、逆転した。

結局、ここ4戦で3発目となるパトリッキのゴールが勝負を決め、リーグ戦3試合ぶり白星のC大阪は5試合負けなしで5位に浮上。今夏の新戦力起用も実らず、逆転負けのG大阪はリーグ戦3連敗の4戦勝ちなしとなり、暫定でプレーオフ圏の16位に転落した。

ガンバ大阪 1-2 セレッソ大阪
【G大阪】
クォン・ギョンウォン(前17)
【C大阪】
山田寛人(後7)
ジェアン・パトリッキ(後45)

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