「日本を代表して戦う覚悟と誇りを持とうと話した」 香港戦大勝に畠中槙之輔は手応え、左CBでのプレーは「右よりしっくり」
超ワールドサッカー / 2022年7月20日 14時41分
日本代表DF畠中槙之輔(横浜F・マリノス)が20日、メディアのオンライン取材に応対し、EAFF E-1サッカー選手権2022の初戦を振り返った。
日本は19日に行われたEAFF E-1サッカー選手権の初戦で香港代表と対戦。試合は前半だけで4点をリードするなど相手を圧倒すると、後半2点を追加した後は最後まで相手の反撃を許さず、6-0で勝利した。
香港戦で久々の代表先発となった畠中はクリーンシートで終えた試合について「この大会3試合で全部勝って優勝するというチームの目標があったので、とにかく初戦を無失点で勝ち切れたのは良かったと思います。ただ、大差の勝利ではあっても細かな修正が必要な場面はありました。たくさんあるわけではないですが、そこは話し合って修正したいです」と振り返っている。
具体的な課題として「普段のチームでやっていることとは違うので、修正すべき部分の一つですね。一緒にやる選手が変われば、ずれるところもあるかなと。今思えば、マリノスならクリアせず、繋ぐほうが自分たちの時間を作れますが、やっぱり即席のチームだと細かなところまでコミュニケーションをとれていないのだから、はっきりと大きく蹴り出す選択があっても良かったかなと思います」と言及。プレー判断については、より向上させたい考えのようだ。
今季の横浜FMでは右センターバックを務める畠中だが、香港戦では左センターバックで起用されている。本人は「こっちの方がしっくりきます。左は久々だという感覚がありました。それでも今までやってきた部分はある程度出せたと思いますし、連携もコミュニケーションをとって上手くできたと思います」とコメント。右利きにもかかわらず左センターバックを得意とする理由については「シンプルに、小さい時からずっと左だったので。それに自分はボールを内側に置きたいタイプだから、左センターバックだと相手がしっかり見えます。相手が内側を締めたら外に出せますし、締めなければ内側を通す自信はありますね。そういう意味でも、自分の中では右より左がしっくりきます」と説明している。
チームはわずかな準備期間でありながら、初戦で6-0の大勝。チームに統一感が見られる理由については「今までこの大会で一回しか勝ったことがない、韓国や中国の方が優勝しているという話が反町さんからありました。だから、今まで以上に覚悟を持って、日本開催ということもありしっかり優勝を目指そう、勝ち取ろうと監督を含め、皆で話していました。そしてまずは大事な初戦で勢いに乗るため、強さを証明するため、準備期間は短くても日本を代表して戦う覚悟と誇りを持ってやろうと話していましたね」と分析しており、チーム全体が同じ方向に進めていると強調した。
今大会では海外組が招集されず、初招集の選手も多いことから、畠中の担う役割も変化しているようだ。周囲の選手へのサポートについては「今までは海外組がいる時も含め、周りに助けてもらって自分がやりやすいようにしてもらっていたと思います。でも、今回は新しく呼ばれた選手がたくさんいるので、自分がしてもらったことをしていきたいという思いはありますね」と語りつつ、「ただ、まずは自分の特徴を出せることにフォーカスしています。そこにプラスアルファという感じでやっていければ」と自分なりの考えを述べている。
今大会では横浜F・マリノスから招集された選手が多くなっているが、森保監督からは「普段チームでやっていることを出してくれ」と話されたことに触れつつ、「個人的には、今年クラブで右センターバックにチャレンジしているので、どんな感じかという話もしましたね。自分ではまだ全然しっくり来ていないというか、左の方がやりやすい感覚はあるので、それも話しました」と指揮官との会話を明かしている。
香港戦では「昔から見ていた選手で、ビルドアップとかでは参考にしていました」と語るDF谷口彰悟とペアを組んだが、それについては「今回初めて一緒にプレーできたので、練習の時からコミュニケーションをとり、少しでも吸収できるよう学ばせてもらっています。谷口選手はやっぱり存在感があるというか、いるだけで安心できますね。ミキ君(山根視来)もそうですが、余裕を持ちながら相手を見て、判断できているところを見習いたい」と語り、学びの機会となっていることを喜んだ。
今年11月から開催されるカタール・ワールドカップ(W杯)のメンバー入りに向けては「DFとしての力強さだけで海外組についていくのは足りないと思うので、自分の持ち味であるビルドアップなどで周りとの違いを見せられたら」と自身の長所をアピール。そのうえで、「まず残り2試合、どこで出られるかはわかりませんが、韓国はもちろん中国も油断できないと思います。W杯に出ることを考えれば、どちらでもしっかり圧倒的なパフォーマンスを見せて、相手に仕事をさせない強度を持ちたいですね。そしてJリーグに帰ってからも、それを継続してさらに強くなっていかないといけないなと考えています」と、意気込みを露わにしている。
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