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北川復帰弾など新戦力台頭の乱打戦は清水が追い付きドロー!鳥栖は長沼のJ1初弾も水泡に…【明治安田J1第23節】

超ワールドサッカー / 2022年7月31日 20時5分

写真:©︎J.LEAGUE

明治安田生命J1リーグ第23節、清水エスパルスvsサガン鳥栖が31日にIAIスタジアム日本平で行われ、3-3の引き分けに終わった。

昨日の結果を受けて暫定ながらも最下位に転落した清水。勝利必須のホームゲームでは古巣対戦となる松岡がキャプテンマークを巻いて8試合ぶりに先発に名を連ね、大久保が今季初出場に。さらに、注目の新戦力であるヤゴ・ピカチュウもスタメンで起用され、北川と乾もベンチに入った。

対する鳥栖も、新加入の長沼が先発で新天地デビュー。[4-3-3]でスタートし、出場停止のジエゴに代わって中野が左サイドバックを務め、EAFF E-1サッカー選手権で日本代表デビューを飾った岩崎は左ウイングに入った。

清水は右のサイドハーフに入ったピカチュウが井林のフィードに抜け出してチアゴ・サンタナへラストパス。早々に会場を沸かせれば、対する鳥栖の長沼も右ウイングらしく、山原を抜き去ってクロスを送るなど、序盤から互いに新戦力が見せ場を作る。

カウンターからピカチュウが思い切って右足を振り抜き、加入後ファーストシュートを記録した直後の4分、試合を動かしたのはアウェイチームだった。

ハーフウェーライン付近の右サイドでボールを持った原田が大きなダイアゴナルのパスで一気にボックス左を狙うと、岩崎が右足アウトを使った丁寧なトラップから片山をかわして右足を強振。豪快に左上隅を射抜いた。

互いにシンプルに背後を狙った序盤戦から次第に鳥栖がボールを握り始めると、追加点は30分に生まれる。長沼が井林の持ち出しに対してスライディングを仕掛けて高い位置で奪い切ると、すぐさまボックス右へとスプリント。宮代からのスルーパスを引き出し、空いているニアを見定めて冷静にJ1初ゴールを挙げた。

悩ましい展開を強いられた清水は前半の終了間際に左クロスを収めた神谷がシュート。こぼれ球にサンタナが詰めたが、無得点のまま前半を終えた。

後半も開始早々に右クロスから森谷がフィニッシュを見せた鳥栖が主導権を握り、愛媛FC時代の恩師、川井監督の前で輝きを取り戻した長沼は57分にお役御免となった。

流れを変えようと交代を準備していた清水は、その直前の62分にワンチャンスから1点を返す。山原が2人のマーカーを振り切って左ポケットをえぐり、グラウンダーのクロスを送ると、白崎のバックヒールがディフレクションしてゴールに吸い込まれた。

さらに、カルリーニョス・ジュニオ、乾、北川の3枚同時投入で畳みかけると、ショートカウンターを仕掛けて北川のパスからカルリーニョス・ジュニオが左足であわやシュートを放ち、白崎もミドルでゴールに迫るなど、形勢は一気に逆転する。

守勢に回った鳥栖は選手交代とシステム変更で試合を落ち着かせると、堀米がバイタルエリア中央から左足のミドルを叩き込んで80分に再びリードを広げたが、清水の勢いは止まらない。

失点の1分後にチアゴ・サンタナのお膳立てから北川が復帰後初ゴールを挙げて追いすがると、さらにその2分後にはチアゴ・サンタナ。左サイドから山原が上げたクロスに対し、滑り込みながら地面すれすれでの左足ボレーを放つと、これがGK朴一圭の股間を抜けてネットを揺らした。

以降もホームサポーターの声援を背に攻勢を強めた清水だったが、逆転ゴールまでは奪えずタイムアップ。壮絶な打ち合いの末に勝ち点「1」を分け合っている。

清水エスパルス 3-3 サガン鳥栖

【清水】
白崎凌兵(後17)
北川航也(後36)
チアゴ・サンタナ(後38)
【鳥栖】
岩崎悠人(前4)
長沼洋一(前30)
堀米勇輝(後35)

【動画】1点差に詰め寄った北川航也の復帰後初ゴール

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