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大型補強で注目の新生バルサ、昨季苦戦ラージョに勝ち切れず…ホームでドロースタート《ラ・リーガ》

超ワールドサッカー / 2022年8月14日 6時12分

写真:Getty Images

2022-23シーズンのラ・リーガ開幕節、バルセロナvsラージョ・バジェカーノが13日にカンプ・ノウで行われ、0-0のドローに終わった。

盤石のレアル・マドリーから覇権奪還を目指す昨季2位のバルセロナは、昨季のカンプ・ノウでの対戦で屈辱の敗戦を喫したラージョを相手に白星発進を目指した。

今夏、新スポンサー契約や今後のテレビ放映権の一部売却で7億ユーロ以上の資金調達を図り、レヴァンドフスキ、ハフィーニャ、クンデら数選手を獲得する大型補強を敢行したチャビ率いるチームは、プレシーズンでその新戦力が早速フィットし、好調を維持。また、ラ・リーガのサラリーキャップの問題で新戦力を含め主力数名を登録できずにいたが、辛くも開幕戦前日にクンデを除く選手の登録を完了させた。

そして、注目の開幕スタメンは守護神テア・シュテーゲンやアラウホ、ジョルディ・アルバ、ブスケッツ、ペドリら昨季の主力と共に、クリステンセン、ハフィーニャ、レヴァンドフスキの新戦力3選手がデビューを飾った。

近年稀に見る積極補強により、大きな期待感が漂うカンプ・ノウでスタートした今季の開幕戦。

UNAMプーマスを6-0で粉砕した直近のジョアン・ガンペール杯のような相手を圧倒する立ち上がりが期待されたが、昨季対戦での良いイメージを持つラージョの勇猛果敢な戦いもあり拮抗した状況が続く。

それでも、10分を過ぎた辺りから相手を押し込むことに成功すると、右サイドのハフィーニャが積極的に足を振っていく。ただ、ペドリとレヴァンドフスキの新ホットラインを含め中央での細かい崩しは封じられて、外回りの攻撃が続く。

決定機まであと一歩という場面が目立つ中、飲水タイムにはチャビ監督が細かな修正を施す。デンベレとハフィーニャのサイドを入れ替えるなど、異なるアプローチで相手の堅守攻略を図る中、ボックス内のデンベレのシュートやペドリのミドルシュートでチャンスを窺うが、先制点が遠い。

逆に、前半終了間際には相手が狙っている背後への速い攻めからピンチを迎える。トレホの浮き球パスに抜け出したアルバロ・ガルシアにボックス左に抜け出されてDFアラウホのスライディングもかわされるが、ここはうまく間合いを詰めたGKテア・シュテーゲンのビッグセーブにより事なきを得た。

やや不満を残す形で前半を終えたバルセロナだが、後半もメンバー交代や立ち位置の変更はなくスタート。勢いを持って入ったものの、前半同様にアタッキングサードでの手詰まりが目立つ。

後半序盤の先制点奪取を逃したホームチームは60分過ぎに3枚替えを敢行。クリステンセン、ハフィーニャ、ガビを下げてセルジ・ロベルト、フレンキー・デ・ヨング、アンス・ファティを投入。この交代でアラウホがセンターバックにポジションを移した。

65分には投入直後のファティがデンベレからの横パスをボックス中央でダイレクトシュート。いきなりゴールへ迫ったが、ここは相手GKの好守に阻まれる。さらに、直後にもブスケッツのミドルシュートが枠を捉えたが、これもディミトリエフスキのファインセーブに遭う。

ラージョに疲労が出始めたこともあり、徐々に相手を崩しかける場面が増えてきた中、チャビ監督は73分にペドリを下げてケシエ、82分にはアルバを下げてオーバメヤンを投入。[3-3-3-1]の攻撃的な布陣で勝ち点3奪取へのこだわりを見せる。

しかし、レヴァンドフスキやオーバメヤンがボックス内でのビッグチャンスをモノにできず、0-0のスコアのまま試合は8分が加えられた後半アディショナルタイムに突入する。

そのアディショナルタイムでは見せ場はおろか、ブスケッツが2枚目のカードで退場となったほか、オフサイドで取り消しとなったもののサルビにゴールネットを揺らされて、あわや土壇場失点での敗戦というピンチも招いた。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、大型補強で注目を集める新生バルセロナの初陣は消化不良のゴールレスドローに終わった。

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