ユナイテッド電撃移籍のカゼミロ、マドリーに惜別のメッセージ「このクラブは勝ち続ける。それがアイデンティティ」

写真：Getty Images

マンチェスター・ユナイテッドへの電撃移籍が決まったブラジル代表MFカゼミロ(30)の退団セレモニーが行われた。

レアル・マドリーで5度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇を経験するなど、数多のタイトルを獲得したカゼミロ。マドリーでは通算336試合に出場し、今季も不動の主力として開幕を迎えた。だが、突如舞い込んで来たユナイテッドからのオファーに惹かれ、新たなチャレンジを決意した。

そのカゼミロの退団セレモニーが22日に行われ、フロレンティーノ・ペレス会長やカルロ・アンチェロッティ監督らも出席。首脳陣らや世界中のマドリディスタたちに向けて、感謝の想いを口にした。

「僕はまずマドリーのカスティージャに加入し、このクラブの価値や育成システムについて学んだ。これは僕にとって最も素晴らしいことだったよ。フットボーラーとしての僕を形づくり、成長させてくれたクラブに本当に感謝している。そして、魔法のような夜を僕と共にしてくれたファンに心から感謝している」

「このクラブは勝ち続ける。それがアイデンティティだからさ。いつかここに戻ってきて、多くの人たちが僕に示してくれた暖かさに恩返ししたい。ここで学んだ全てが僕を強くしてくれた。このクラブは皆が舵を取り、輝かしい未来を持ち続け、そして勝ち続けていく」

また、セレモニーではペレス会長もコメント。カゼミロの長年にわたる貢献に対し、深い感謝の気持ちを示した。

「君がクラブに加入してから10年近くが経ち、紛れもなくレジェンドの1人となった。私たちは人生で最もエキサイティングな瞬間をいくつも経験し、共有してきた。マドリーのシャツや歴史に対する君の貢献を、誰もが誇りに思っている」

「ピッチで全力を尽くし、全ての試合が人生最後かのごとく戦ってきた。かつての君がそうであったように、このシャツを夢見る若者たちが、いまは君のハードワークや貢献、努力をロールモデルとして見ている。思えば君はここにきた初日から、レアル・マドリーにコミットを示していたよ」

誰もが想像だにしなかったシーズン開幕直後のカゼミロ退団。新天地となるユナイテッドでのデビューは、最速で27日に行われるプレミアリーグ第4節のサウサンプトン戦ではないかとみられている。

【動画】カゼミロがマドリーに惜別のメッセージ

Casemiro sale a hablar y apenas puede debido a la emoción...

La despedida de Casemiro, EN DIRECTO: https://t.co/pHdDt5j1BC pic.twitter.com/pKvN5xS6Qg

— MARCA (@marca) August 22, 2022