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「肺に穴が開いてしまった」引退の理由は鍼治療の事故、日本キラーでもあるイングランド女子代表のレジェンドが告白「誰にも起こらないようにする」

超ワールドサッカー / 2022年8月27日 17時40分

写真:Getty Images

イングランド女子代表のレジェンドであり、引退を発表したFWエレン・ホワイト(33)だが、その理由がなんとも残念なものだった。

ホワイトは8歳からアーセナルの育成組織に所属し、2005年に16歳の時にチェルシーでファーストチームのキャリアをスタートさせた。

その後、じん帯損傷に苦しんだリーズ・カーネギー(現:リーズ・ユナイテッド)を経て、2010年7月にアーセナルへと帰還。3年間で3度のリーグ優勝を含む、7つのタイトルを獲得。さらにノッツ・カウンティ、バーミンガムを経て2019-20シーズンからはマンチェスター・シティでプレー。シティでは3シーズンで公式戦90試合に出場し、34ゴールを挙げていた。

イングランド女子代表としても、3度のワールドカップ(W杯)と3度の欧州選手権(女子ユーロ)を含む113試合に出場。52ゴールはライオネセス(イングランド女子代表の愛称)では最多、男女通じてもウェイン・ルーニーの53得点に次ぐ2番目の数字となっており、なでしこジャパンもたびたび苦渋をなめさせられた。

なお、オリンピックにはイギリス代表として2012年のロンドン大会、2021年の東京大会に出場していたが、22日に現役引退を表明した。

今年行われた女子ユーロ2022でもイングランド女子代表の優勝に貢献したホワイト。しかし、昨年にとある事故が起きていた。

イギリス『BBC』によると、ケガが多かったこともあり、シティはチーム外の専門家に依頼。ホワイトの背中の問題を解決するため、鍼治療を行ったという。

しかし、その治療により、肺に穴が開く事故が。これによりプレーが困難になり、引退を決断したと本人が明かした。

「2、3年前に引退するかと言われたら、絶対に引退しないと言っていたでしょう。でも、今はキャリアの中で、時間を取る必要があるわ」

「昨年は、困難な時期を過ごしていたの。オリンピックから戻ってきた時、肺に穴が開いてしまったの。そこから大変な思いをし、引退を決意した大きな理由になったわ」

鍼治療では本来起こり得ないような事故が起き、キャリアを早く終えることとなったホワイト。改めて治療についても言及した。

「それ(鍼治療)は私の肺に穴を開けた。明らかに、通常では起こり得ないことだわ」

「私にとって本当にトラウマのような時間であり、今でもまだ理解をして、乗り越えようとしているの」

「肺が再び膨らむようになるのを待つしかなかったわ。胸に針を刺して空気を抜き、肺が再び膨らむのを期待した」

「早く復帰したい、早く復帰しなきゃ。自分のクラブのため、イングランドのためにまたプレーしたいと思ったわ」

予期せぬ事故で苦しみを味わったホワイト。このことをしっかりと伝えて引退をしようと決めたという。

「今、自分のことを話すのは重要で、このケガが私の一年を大きく左右し、引退を決断するに至ったということを伝えるわ。もちろん、それ以外の要素もあるけど」

「このようなことが、他の誰にも起こらないようにすることが、私の一番大事なこと。このことを伝えずに、引退したくはないし、他の誰にも起こらないような状況を作りたいと思っている」

他スポーツでも鍼治療で思わぬ事故に遭った選手は少なくない。今一度、安全性を考える必要があるのかもしれない。

【写真】東京オリンピックにイギリス代表で参加した際の一枚

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