横浜FCが町田を下して首位キープ、岩手に完勝の新潟が1ポイント差でそれを追う【明治安田J2第33節】

27日、明治安田生命J2リーグ第33節の6試合が各地で行われた。

首位の横浜FCは5位FC町田ゼルビアとのアウェイ戦に臨んだ。静かな立ち上がりとなった中でホームの町田は9分、安井の縦パスをボックス手前中央で受けたヴィニシウス・アラウージョが華麗なターンで前を向き、右足の強烈なミドルシュート。しかし、このボールはバーを叩き、惜しくもゴールとはならない。

対する横浜FCも28分、中村拓海の浮き球のスルーパスで裏のスペースに伊藤が抜け出す。一対一の局面を迎えるも、ループシュートは相手GKに反応されてしまう。

ゴールレスで前半を終えると、試合を折り返してチャンスを迎えたのは町田。50分、奥山が敵陣深くから折り返しのボールを送り、これを受けた平戸がワンフェイクで相手を躱して右足を振り抜く。だが、これは相手DFの足に当たって枠の左に逸れた。

両チーム無得点で迎えた終盤、横浜FCは速攻を仕掛ける。ガブリエルの自陣からの浮き球のパスに、ボックス右でマルセロ・ヒアンが抜け出すと、相手GKが飛び出してくるのを見て冷静に横パスを選択。並走していた山下が無人のゴールに右足のシュートを蹴り込み、均衡を破った。

0-1のまま試合終了を迎えた横浜FCはこれで3連勝。首位をがっちりとキープしている。

2位のアルビレックス新潟は21位いわてグルージャ盛岡のホームに乗り込んでの一戦。両チーム互角の展開で序盤を終えた中で、38分に岩手がセットプレーからチャンスを迎える。ボックス左手前で獲得したFKの場面、深川の放った右足のシュートはポストをかすめて左に外れた。

折り返しの48分に、ホームチームのカウンターの流れからドリブルでボックス内に侵入した奥山が相手DFに倒されてPKを獲得する。しかし、キッカーのモレラトの放ったグラウンダーのシュートは相手GKにセーブされてしまい、得点ならず。

ピンチをしのいだ新潟は50分、丁寧なビルドアップから敵陣中央でボールを持った島田が左サイドに攻撃を展開。ボックス手前左でパスを受けた伊藤がカットインから右足を振り抜くと、これがゴール右隅に決まって先制に成功する。

リードを得たアウェイチームはさらに61分、今度はカウンターから追加点。自陣でボールを奪った伊藤がボックス手前までドリブルでボールを運び、ボックス右にスルーパス。走り込んできた高木が右足を振り抜き、ゴール左隅に決めた。

新潟はその後の相手の猛攻を無失点で凌ぎ切り0-2で完勝。3ポイントを積み上げ、首位横浜FCと1ポイント差をキープした。

その他、3位のベガルタ仙台は10位ジェフユナイテッド千葉にホームで0-2と敗れ、トップ争いから大幅な遅れをとる結果に。17位レノファ山口FCをホームに迎えた12位徳島ヴォルティスは2-1で勝利を挙げ、無敗を11試合に伸ばしている。

なお、同日開催予定だった大宮アルディージャvsモンテディオ山形、V・ファーレン長崎vs栃木SCは長崎と山形のチーム内で複数の新型コロナウイルス感染者が出ている影響で中止となった。

◆第31節
▽8月27日(土)
いわてグルージャ盛岡 0-2 アルビレックス新潟
水戸ホーリーホック 0-0 FC琉球
ヴァンフォーレ甲府 2-2 ツエーゲン金沢
ベガルタ仙台 0-2 ジェフユナイテッド千葉
FC町田ゼルビア 0-1 横浜FC
徳島ヴォルティス 2-1 レノファ山口FC

▽8月28日(日)
《18:00》
ブラウブリッツ秋田 vs 大分トリニータ
ロアッソ熊本 vs 東京ヴェルディ
《19:00》
ザスパクサツ群馬 vs ファジアーノ岡山
▽未定
大宮アルディージャ vs モンテディオ山形
V・ファーレン長崎 vs 栃木SC