【日本代表プレビュー】W杯で20年ぶりの連勝へ、カギは連係連動と一対一/vsコスタリカ代表【カタールW杯】
超ワールドサッカー / 2022年11月27日 11時50分
28日、日本代表のカタール・ワールドカップ(W杯)第2戦、コスタリカ代表戦が行われる。
23日に行われた初戦。4度の優勝を誇るドイツ代表と対戦した中、日本は後半の2ゴールで逆転勝利。前半はほとんどの時間帯に押し込まれ続けたこともあり、勝利を予想した人は少なかった中での逆転劇は世界にも驚きを与えた。
その日本にとって本当に大事なのはこの2戦目のコスタリカ代表戦。勝って勝ち点6にしたところで、グループステージ敗退の可能性は残るだけに、連勝を収めなければいけない。
◆大幅なターンオーバーを、ドイツ戦のようにはいかない
![](https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/get20221127_japan_tw1.jpg)
今大会は中3日での3連戦。非常にタイトなスケジュールで大会が進むため、選手のコンディション調整が非常に難しくなる。実際に、大会スタートから各国でケガ人が続出。そして、多くの国がターンオーバーをして2戦目に臨んでいる。
目標であるベスト8と考えれば、最低でも4試合を戦い、勝ち上がる必要がある日本。グループステージ3試合で力を使い果たすわけにはいかず、自ずとターンオーバーが必要になるだろう。
3戦目のスペイン戦も考えた中で迎えるコスタリカ戦だが、ドイツ戦のようには行かない。1つはコスタリカが7失点もしてスペインに初戦で敗れたこと、そしてもう1つは戦い方の違いだ。
そもそもこのグループを考えれば、突破を目指す日本とコスタリカは直接対決での勝利を必須と考えているだろう。しかし、初戦で明暗が分かれたこともあり、コスタリカとしては勝たなければいけない試合となる。
GKケイロル・ナバスを中心とした堅守が売りのコスタリカだが、守っていては勝つことはできず、さらに大量失点を取り返す必要さえある。そのため、守備を固めながらも攻撃的に出る必要性があるはずだ。
そのため堅守速攻のスタイルで臨んでくるはず。ただ、ドイツ戦のように広大なスペースは生まれにくいだろう。通常は5バック気味にもなるコスタリカ。そのブロックを突破するには、ロングボールではなく、日本が推し進めてきた連係連動したパスワークと、一対一の局面での勝利、そして、そこからのフィニッシュのアイデアとなる。
サイド一辺倒になってはゴールに近づかせてもらえないだけに、中央でいかに崩せるか。先に点を奪えばコスタリカは前がかりにならざるを得ないため、カウンターが生きてくるだろう。
◆最悪のスタートをどう乗り切るのか
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対するコスタリカは前述の通り7失点の大敗を喫し、後がない状況。日本戦に関しては勝利しなければいけない試合となっている。
初戦のシステムは[4-4-2]だったが、スペインの多彩な攻撃の前に歯が立たず。日本戦に関してはシステム変更の可能性も多いにある。
北中米カリブ海予選では5バックにする[5-4-1]というシステムも使っており、サイド攻撃を得意とする日本相手にはスペースを消すのに打ってつけと考えられる。
ただ、守ってばかりもいられないのがコスタリカの状況。堅守からのカウンターを狙ってくることが予想される。そして、日本としては決して侮ってはいけない相手だ。
負ければW杯からの敗退が決定してしまうだけに、コスタリカの戦い方は正直読めないというところ。ただ、リスクを冒す時間帯は必要となるだけに、日本としては先にゴールを奪っていきたい。
◆予想スタメン[4-2-3-1]
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GK:権田修一
DF:山根視来、谷口彰悟、吉田麻也、伊藤洋輝
MF:柴崎岳、守田英正
MF:堂安律、南野拓実、相馬勇紀
FW:上田綺世
監督:森保一
日本にとってもコスタリカにとっても重要極まりない一戦となるこの試合だが、森保一監督には大胆なターンオーバーを期待したい。そして、DF酒井宏樹(浦和レッズ)、D F冨安健洋(アーセナル)の欠場が濃厚というだけに、選手の疲労やケガにも気をつけたいところだ。
GKに関してはドイツ戦で神セーブを連発した権田修一(清水エスパルス)が起用されるだろう。高いパフォーマンスを維持してもらうべく、この試合でも日本のゴールマウスにカギをかけてもらいたい。
最終ラインだが右には山根視来(川崎フロンターレ)、左には伊藤洋輝(シュツットガルト)と予想する。酒井が出られず、冨安もいないということで山根に出番が来ると予想。デビューとなれば、しっかりとプレーをしてもらいたい。持ち味の攻撃力も発揮したいところだ。
左は長友佑都(FC東京)という選択肢もあるが、初戦でもプレーし、スペイン戦でも起用したいところ。それを考えると必然的に休ませることを選びたいはずだ。伊藤はテストマッチでも試しているだけに、普段の強度を見せてもらいたいところ。左足のキックにも注目だ。
ボランチは柴崎岳(レガネス)と守田英正(スポルティングCP)になると予想。初戦を戦った2人は消耗も激しかったはず。必然的に2人が並ぶと予想する。守田のコンディションがどこまで回復しているのか。柴崎にもカナダ戦のような攻撃を司るプレーを見せてもらいたい。
2列目は右に堂安律(フライブルク)、トップ下に南野拓実(モナコ)、左に相馬勇紀(名古屋グランパス)と予想する。初戦とそっくり入れ替える形だが、堂安に関してはゴールも決めており気合十分。南野もトップ下で息を吹き返してもらいたいところ。コンディションは悪くないはずだ。
そして相馬には個の打開を期待したい。スペースがない分、局面を崩す力が必要となるが、一対一を制することで相手のマークもズレざるを得なくなる。そこからの崩しで日本の攻撃を活性化させてほしい。
注目の1トップだが、上田綺世(セルクル・ブルージュ)を推したい。前述の通り、背後のスペースはないと考えたほうが良い。そして産まれるとすれば日本が先制するか、後半にイーブンの状況で行くこと。前線で時間を作りたいと考えたときには上田の起用になるだろう。キープ力はもちろん、マークを受けても良いポジションが取れるのが上田の強み。クラブでは調子を上げていただけに、ここでも結果を残して勝利に貢献してもらいたい。
ちなみに[4-2-3-1]の予想だが、このメンバーで臨むと[3-4-2-1]へのシフトは非常にスムーズに行える。山根が1つ上がり、相馬が1つ下がるだけでシステムが完成。コスタリカの出方によってはドイツ戦でできなかった試合中のシステム変更も考慮したメンバーにしたいところだ。
勝利すれば、ドイツvsスペインの結果次第でベスト16入りが決定する日本。新しい景色を見るために必要な勝ち点3を取れるのか。運命のコスタリカ戦は、27日の19時にキックオフを迎える。
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