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ユベントス、コロナ禍の不適切な給与支払いの実態明らかに…キエッリーニのメッセージアプリの内容が流出

超ワールドサッカー / 2022年12月2日 23時53分

写真:Getty Images

ユベントスの不適切な選手への給与支払いの実態が明らかになった。

イタリア『Il Fatto Quotidiano』は、元イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニ(現ロサンゼルスFC)が2020年3月当時に『WhatsApp』のグループチャットに送ったメッセージを元に、クラブが選手側が放棄したと見られていた給与の支払いに関する不正行為を報じた。

ここ数年のチーム成績が落ち込むなか、選手との契約や移籍などで虚偽会計や、不正なキャピタルゲインが疑われ、トリノ検察の調査対象に挙がっていたユベントス。そんな中、アンドレア・アニェッリ会長をはじめとする、パベル・ネドベド副会長ら役員の総辞職がアナウンスされ、暗に不正を認める格好となった。

また、イタリア国内と並行して欧州サッカー連盟(UEFA)の独立財務管理委員会(CFCB FC)は、クラブライセンスおよびファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規則の違反の可能性について、ユベントスに対する正式な調査を開始している。

そのユベントスに関しては、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック時に選手サイドが4カ月分の給与放棄に合意したとの公式なリリースが出されていた。だが、この一件に関しては以前からクラブサイドが秘密裏に給与を支払っていた可能性が報じられており、今回の『Il Fatto Quotidiano』の報道によってそれが裏付けられる形となった。

今回、同紙が独自に入手したキエッリーニが『WhatsApp』のグループチャットに送ったとされるメッセージでは、クラブと選手サイドで秘密裏の給与支払い合意と共に、その事実を隠すように指示が出されていたことが判明した。

「みんな、こんにちは。知っての通り、僕らはこの困難な時期にクラブとすべての従業員を助けるために、ファビオ(・パラティチ)と会長と話し合っている。最終的な提案は次の通りだ。4カ月分の給与が不足している。シーズンをなんとか終えることができた場合は3カ月分、中断した場合は2.5カ月分が(秘密裏に)支払われる」

「会長は、7月1日に1カ月分の給与を支払い、残りは20/21シーズンに支払うことを保証した。彼らは、チーム全体の感受性に本当に感謝している。もし良ければ、明日、会長が上記を保証する署名入りの書類を持ってくる」

「株式市場法により、出てくるであろうコミュニケーションは、4カ月の放棄に関するものにすぎない。この契約の詳細については、インタビューで話さないように求められている」

さらに、その後日送ったとされるメッセージでは、「みんなは数日中に会長と僕が署名したものと同じ全てに値するシートを受け取ることになる。 今シーズンの残り数カ月の給与を放棄することを誓約するものだ。その後、各自の弁護士または代理人に連絡が入り、同時に今シーズンと次のシーズンに有効な契約が締結される。ユベントスは、クラブを支援するために4カ月の支払いを免除するというプレスリリースを行う予定だ。すべてに感謝するよ」

なお、『Guardia di Finanza(イタリアの金融警察)』はユベントスが今回の一件で当時在籍した17選手に対して、総額5660万ユーロ(約80億2000万円)から6180万ユーロ(約87億6000万円)を秘密裏に支払うとの合意を確認しており、その金額分が同期間に申告すべきだった支出からそっくり除外されていたようだ。

キエッリーニに関してはユベントスのクラブ幹部としての復帰の可能性が先日に報じられたが、仮に今回の一件で主導的な立場で不正に関与したと判断された場合、その復帰の道は非常に困難と言わざるを得ない。

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