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ロペテギPL初陣のウルブスが後半AT弾で劇的逆転勝利! 6戦ぶり白星で最下位脱出《プレミアリーグ》

超ワールドサッカー / 2022年12月27日 2時12分

写真:Getty Images

プレミアリーグ第17節、エバートンvsウォルバーハンプトンが26日にグディソン・パークで行われ、アウェイのウォルバーハンプトンが1-2で逆転勝利した。

17位のエバートンと最下位のウルブスによるボクシング・デー開催の下位対決。

カタール・ワールドカップ中断期間に、前セビージャ指揮官のロペテギ新監督を招へいしたウルブス。新体制の初陣となったEFLカップ4回戦では4部のジリンガムに2-0の快勝を収め、幸先良いスタートを飾った。その勢いに乗ってプレミア初采配初勝利を目指すスペイン人指揮官は、ファン・ヒチャン、ジエゴ・コスタ、ポデンセを3トップに配した[4-3-3]を採用した。

共に[4-3-3]で臨み集中した入りを見せた中、ホームのエバートンがファーストチャンスを生かし切る。7分、右CKの場面でキッカーのマクニールが右足アウトスウィングで入れたクロスをニアに走り込んだミナが頭で合わせると、強くピッチに叩きつけられたボールがゴール左隅へ決まった。

得点力不足が大きな課題のウルブスにとって最悪なスタートとなったが、新体制移行で流れが変わったか、すぐさま反発力を示す。22分、左CKのサインプレーでボックス手前右でフリーのモウティーニョが浮き球パスをコントロールして絶妙なロビングパスをゴール左のスペースに落とすと、これをポデンセが抑えの利いた右足のダイレクトシュートで流し込んだ。

1-1のタイに戻った試合はここからよりオープンな展開に。徐々に球際での攻防が激しくなると、ジエゴ・コスタを中心に小競り合いも目につく。この展開の中でエバートンがより決定的なシーンを作り出すが、モペイの完璧な裏抜け、グイエの絶妙なラストパスに抜け出したゴードンの決定機はいずれもGKジョゼ・サのビッグセーブに阻まれた。

イーブンの状況で折り返した試合は後半もエバートンの優勢が続く。ビルドアップの局面でうまくいかないウルブスは60分に3枚替えを敢行。ブエノとホッジの若手2人を下げてアイ=ヌーリ、マテウス・ヌネスを、ファン・ヒチャンに代えてアダマ・トラオレをピッチに送り出す。

この交代によってウルブスが守備の安定度を増したことで試合は完全に膠着。引き続きエバートンがより多くのフィニッシュを見せるが、なかなか決定機には至らない。

その後、ロペテギ監督は前がかるエバートンの動きを見てモウティーニョを下げてトチ・ゴメスを投入し、[5-4-1]の守備的な布陣にシフト。より堅守速攻に傾く。

防戦一方の状況を何とか耐えたアウェイチームは、5分が加えられた後半アディショナルタイムに虎視眈々と狙っていたカウンターからの一発を見事に完結させる。

95分、自陣ボックス内からのクリアを回収したマテウス・ヌネスが右サイドのスペースを狙うアダマ・トラオレへミドルレンジのパスを通す。そのまま快足を飛ばしてボックス付近に持ち込んだスペイン代表FWがクロスを入れると、DFに当たってコースが変わったボールがファーでフリーのアイ=ヌーリの足元に収まる。ここでアイ=ヌーリはオナナにブロックされる寸前で左足を振ってゴール左隅へ会心の一撃を叩き込んだ。

そして、試合はこの直後にタイムアップを迎え、スペイン人指揮官の選手交代も嵌った新生ウルブスがリーグ戦6試合ぶりとなる今季3勝目を挙げて最下位脱出に成功した。

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