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史上初のW杯後の続投となった森保一監督、第二章でブラッシュアップしたいこと「ボールを握り、ゲームをコントロールする」

超ワールドサッカー / 2022年12月29日 8時55分

写真:©︎CWS Brains, LTD.

日本サッカー史上初となるワールドカップ(W杯)後の日本代表監督続投となった森保一監督。カタールW杯では目標としていた“新しい景色”であるベスト8という結果には届かなかったが、ドイツ代表、スペイン代表とW杯王者であり世界の強豪相手に勝利を収めた。

2026年のアメリカ・カナダ・メキシコW杯まで指揮を執ることが決まった森保監督。レギュレーションが大きく変わる次のW杯までの残りの3年半で何をどう積み上げるかは気になるところだろう。

28日、その森保監督は、続投が決定して会見を実施。その中で、「この先の4年間は難しくなる」とコメントした。

その理由について語り、この先の強化方針も明かした。

「続投ということで、継続の部分は日本サッカーの歴史として積み上げてきたことを生かすということは、次に向けて私がやらなければいけないことかなと思っていますし、積み上げてきたことをさらにブラッシュアップさせるということで考えていきたいと思います」

これまでやってきたことをさらに加速させ、精度を上げていくという意気込みを語ったが、これまでのやり方を継続するだけではダメだとも語った。

「ただ、続投ということでこれまで通りで通用するとは思いませんし、私自身が私自身でない。新たにこの仕事に就いて、次のW杯で結果を出すために必要なことをやっていかなければいけないということ。私自身、過去やってきたことがなんとなく通用すると思うことがないように、自分自身が一番気を引き締めていかなければいけないかなと思っています」

その中で大事にしたいことは「我々がマイボールでボールを握り、ゲームをコントロールすることだと思います」と語る森保監督。「速攻であれ、遅攻であれ、我々がボールを奪ってそこからボールを握りながらゲームをコントロールする、ゲームを決めるようにしていかなければいけないと思います」と、次のW杯に向け、ベスト8以上の成績を残すために必要なことを語った。

ドイツやスペインには勝利したが、ほとんどの時間を相手に押し込まれたことは事実としてある。ただ、その中でも集中した守備を見せ、一瞬の隙を生かしてゴールを決められたからこその勝利。受け身の姿勢で勝利を収めたが、それでは常に物事が上手くいくとは限らない。

カタールW杯では割り切る部分もあり、戦い方も相手の攻撃を受けながら、アグレッシブさを失わないという戦いを見せた。

その中で4年間積み上げたものについて問われた森保監督は、「良い守備から良い攻撃にということで、チームコンセプトの中で目標達成に向けてチームづくりをしてきた中で、厳しい試合の中、W杯でもアジア最終予選でもそのコンセプトの下、戦いができてきたのかなと思います」と、コンセプト通りだったと語り、「まだまだ足りないところもあるので、より強固に個々の局面での守備、チームとしての連係・連動はやっていかなければいけないと思っています」と、この4年間も口にし続けたことは、より高めたいとした。

また「攻撃に関しては、W杯ではボールの保持率は全体的に上げていけなかったところはあります。ドイツ、スペインの時はかなり低い数字でしたが、クロアチアと最後やった時には我々がやろうとしたことは、ラウンド16では攻守にわたってある程度見せることができたと思っています」とW杯の戦いを振り返り、「より勇気を持って、マイボールを大切にして戦うということ」と、やはりボールを持つ時間を長くする必要性があると語った。

「足りないところは多いですけど、ドイツ戦にしても、スペイン戦にしても、選手たちが常に守から攻への繋がりを考えてくれたからこそ、2得点が生まれたと思いますし、まだまだ試合をコントロールするというボール保持はできていませんが、ボールを放棄するということはこの4年間でほぼ無くなったと思います」と、ボールを繋いでいくという意識は、しっかりと選手たちに浸透し、そのチャレンジも実際にできていたとした。

その結果、「コスタリカ戦についてはボールを繋ごうとして、そこから失点に繋がってしまいましたが、あの意識はこれまでやってきたマイボールにすることが我々の強みなんだというところを選手たちが勇気を持って実践してくれたことが出てくれたのかなと思います」と、唯一黒星となったコスタリカ戦のミスも、そのチャレンジの結果だとし、そこは精度の問題ということになるのだろう。

「何か本当に大きく成長しようと思った時には、痛みなくして成長はできないと思いますので、そこを選手がやってくれたことが見えた部分かなと思います」と、4年間の積み上げ、成長については、一定の手応えがあるようだった。

また、日本がアグレッシブにボールを奪いにいき、マイボールにしていくという姿勢は一定の結果を残したともコメント。「ドイツにしても、スペインにしても、我々が得点した場面を思い出してもらうと、GKまで我々の選手がプレッシャーをかけてそこでボールを奪って、ゴールを奪うというのが1得点ずつあったと思いますが、彼らはそれをチャレンジしています」と振り返った。

一方で、その戦い方は世界の強豪も同じだと森保監督は言う。

「マイボールにすることでプレッシャーを回避できた時に、大きなチャンスにつながる。試合をコントロールすることにつながるということを、世界の最先端を知る彼らがトライしていること。我々はチャンスに結びつけて得点することはできましたが、世界の強豪もトライしているということはこのW杯で我々が学んだところだと思います」

「我々も失点はしたくないですが、彼らがやっているようにマイボールを大切にして、自陣から攻撃を組み立てる、かつカウンターも仕掛けるというのは、これからもトライしていきたいと思っています」



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