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富山のDF鎌田翔雅が現役引退を発表 「この決断に至るまでとても迷いました」

超ワールドサッカー / 2023年1月9日 12時53分

写真:©︎J.LEAGUE

カターレ富山は9日、DF鎌田翔雅(33)の現役引退を発表した。

湘南ベルマーレの下部組織出身である鎌田は2008年にプロデビュー。その後、ジェフユナイテッド千葉、ファジアーノ岡山、清水エスパルス、ブラウブリッツ秋田、福島ユナイテッドFCを経て、2022シーズンから富山に加入した。

富山では開幕戦スタメンの座を掴むなど、主力に定着。明治安田生命J3リーグで20試合に出場したが、シーズン終盤は負傷もあり、出場機会が減少した。

Jリーグ通算239試合の出場数を誇る15年のプロ生活に別れを告げた鎌田。クラブを通じてこれまでのサポートへの感謝を述べている。

「カターレ富山を愛する皆様。明けましておめでとうございます。新年早々明るいニュースではないかもしれませんが、昨シーズン限りで引退することを決めました。皆様の前で直接お伝えすることができず、このような形で申し訳ありません。この決断に至るまでとても迷いました」

「昨シーズン終盤に、自分が思っていない形で怪我をして、そのままシーズンが終了しました。その状態のまま富山を去る事も決まり、治ったとしても、また再発するかもしれないという不安。その中で来年以降も本気でプレーできるのか、本当に悩みました。まだまだボールを蹴りたい、全力でボールを追いかけたい、何よりサッカーがしたい。でも、何を優先しないといけないのかを考えると、自分の身体の事、そして家族のために引退を決断する事が1番でした」

「5歳でサッカーを始め、高校卒業後にプロになって15年。自分が思い描いた未来とは全然違うけれど、2度の大怪我を乗り越えて、ここまでプレーできたのは誇ってもいいのかなと今は思います。数字や結果には表せていないし、もっと皆さんの心に残るプレーができていたらと、悔しさと寂しさがあります」

「でも、ここまでプレーできたのは、家族や両親、友人、仲間、スポンサー様、そしてサポーターの皆さんに、どんなに苦しい時も背中を押して支えてもらったからです。上手くいかない時、怪我で離脱している時、どんな時も前向きな言葉で支えてくれて、ありがとうございました」

「何より1番支えてもらったのは妻と子ども達です。本当に感謝しかありません。僕のわがままでたくさん我慢させ、辛い事の方が多かったと思います。僕がプレーする姿を、どの土地に行ってもスタジアムに来て応援してくれたり、テレビで応援してくれたり、たまにはダメ出しされたり。本当に楽しませてもらったし、自分がプレーする姿で喜ぶ家族の顔を見るのが1番幸せな瞬間でした」

「もっと良い形で終える事が、家族みんなへの感謝の気持ちとして表せましたが、それも叶えられず自分の力のなさを最後まで悔やみます。ごめん。家族がいなければ、15年間もプロサッカー選手として続ける事はできなかったと思います。最後まで本当にありがとう」

「そして、15年間プロサッカー選手としてプレーさせていただいた、湘南ベルマーレ、ジェフユナイテッド千葉、ファジアーノ岡山、清水エスパルス、ブラウブリッツ秋田、福島ユナイテッドFC、カターレ富山の7チーム、本当にありがとうございました」

「これから始まる第二の人生『どんな時でも謙虚に自分らしく』今まで通り本気で楽しみたいと思います。僕のサッカー人生は、皆さんの支えなしではありえませんでした。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。15年間辛いこともあったけれど、皆さんのおかげで、幸せなプロサッカー選手として過ごせました。何もない僕を今日まで応援してくれて、本当にありがとうございました」

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