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【足球日記】体験した48日間のコロナ隔離生活

超ワールドサッカー / 2023年2月20日 18時0分

写真:

難しい環境下での中国でのサクセスストーリーを現地から届けてもらう連載企画『足球日記』。中国の地で奮闘する、日本と中国の血を引く男・夏達龍(なつたつりゅう)が現地の情報をお届けする。

第12回 体験した48日間のコロナ隔離生活

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
皆さんこんにちは。夏です。今回は2022年シーズンに経験した「コロナ入国隔離」についてです。当時は色々な事情で発信することが出来ませんでしたが、もう時効となりますので、書いていければと思います。



1回目の隔離生活
2022年3月当時は、日本を含む海外から中国に入ると、14日+7日(自宅)という隔離施策がありました。その様な状況で、3月3日に日本にいる家族と別れを告げ、日本から中国(上海)に入国しました。

自身3回目の隔離だったので隔離生活こそ慣れたものでしたが、今回は違いました。
2日目に少しだけ風邪の症状が出てしまったのです。そしてその翌日、ホテルのフロントから電話があり、PCR検査で陽性の疑いがあるとのことでした。

ただ、当時の上海は都市全体のロックダウン寸前の状況で、病院には空き病床がなく、特に重い症状ではなかったので、このホテルの部屋で経過観察することになりました。症状自体はすぐ良くなったため、トレーニングをしながら隔離生活を過ごしましたが、隔離日数は延長。23日目、ようやく3日間連続でPCR検査陰性となり、隔離生活が終了。チーム拠点である成都に向かいました。



再びの隔離
成都に到着し、自由な生活が始まると思っていた矢先、電話がかかってきました。なんと成都到着日に受けたPCR検査の結果に問題があるらしく、宿泊中のホテルの部屋から出ないよう指示をされました。症状はありませんでした。

次の日の朝、防護服を着た人たちが部屋に来て再びPCR検査。鼻綿棒を3回もやられて激痛でした。そしてその結果が出るまで部屋で待機と言われ、しかしその間にも各管轄からの電話が鳴り止まず、行動履歴などを質問され続けました。そしてその夜、PCRの結果は再び陽性と出てしまい、隔離病院に連れて行かれることに。精神的にも疲弊し、次の隔離場所の環境など不安だらけでした。そして結果的に、連れて行かれた隔離環境は想像を超えるものでした。

4人1部屋、狭いベッド、無症状患者の集まる病院部屋で、そしてその部屋から出ることは許されません。正直この時は、精神的におかしくなりかけました。クラブやチームメイト、家族などから励ましのメッセージをもらい、2日目からはトレーニングを始めましたが、本当に退屈でしんどい入院生活でした。そして隔離11日目、ようやく退院の日が来ました。ちなみに入院1日目からずっと陰性でした…。



3度目の隔離
上記の通り、ようやく2度目の隔離から退院できましたが、次に待っていたのは、ホテルでの経過観察隔離でした。

このホテルでの経過観察は、当初7日間の予定でしたが、結果的に14日間隔離することになりました。しかし前述の病院隔離と比べると、環境が全然良かったので、気持ちを切り替えしっかりトレーニングしながら、最後の隔離生活を過ごしました。そして14日後、無事に解放され、ようやく四川九牛チームに合流することができました。以上が合計48日間の隔離生活の体験談です。実は2022シーズンは、かなり大きなハプニングからのスタートだったのです。

2023年1月現在は、中国の隔離施策も大きく変わり、早いスピードで緩和されていっています。今シーズンは、家族を連れて中国に戻り、当たり前の日常が過ごせること、そして何より、サポーターがいるスタジアムで試合ができる日が1日でも早く来ることを願っています。今年も頑張っていきます。


◆プロフィール
名前:夏達龍(なつ・たつりゅう)
生年月日:1993年6月27日
出身地:愛知県名古屋市
職業:プロサッカー選手
所属チーム:四川九牛足球俱乐部(中国プロサッカー2部)

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