【プレミア注目プレビュー】上位争い左右する今季2度目のマンチェスター・ダービー! 絶好調の赤い悪魔は4戦ぶり白星目指す
超ワールドサッカー / 2023年1月14日 12時30分
プレミアリーグ第20節、マンチェスター・ユナイテッドvsマンチェスター・シティが、日本時間14日21:30にオールド・トラッフォードでキックオフされる。上位争いの行方を左右する重要な今季2度目のマンチェスター・ダービーだ。
開幕2連敗スタートに昨シーズンまでのエースFWクリスティアーノ・ロナウドの電撃退団と、ここまで紆余曲折を経てきた新生ユナイテッド(勝ち点35)。テン・ハグ監督の戦術浸透、新戦力のフィット、若手台頭によってチームにしっかりとした芯が出来上がると、目下リーグ4連勝を含む公式戦8連勝と完全に復調。気付けば、一時大きく離れていた上位陣との勝ち点差が縮まり、首位アーセナルと9ポイント差の4位まで浮上してきた。
ここ最近の試合は対戦相手に恵まれた感もあるが、毅然とした振る舞いでスカッドを掌握しつつあるオランダ人指揮官、カゼミロら百戦錬磨のベテランを中心に、悪癖である試合中の緩みやこらえ性のなさを改善。勝負どころを抑えた戦いぶりで年明けの前節はボーンマス戦、直近のEFLカップ準々決勝ではチャールトンにいずれも3-0の完勝を収めている。
一方、リーグ3連覇に向けて絶好調のアーセナルを5ポイント差で追う2位のシティ(勝ち点39)は、過密日程による幾つかの取りこぼしがありながらも、安定して勝ち点を積み重ねている。年明け以降は難敵チェルシーとの公式戦連戦を見事に連勝で飾ったが、今回のダービー、その5日後に控える曲者トッテナムとの重要なリーグ連戦に気を取られたか、直近のEFLカップ準々決勝ではリーグ最下位に沈むサウサンプトンに枠内シュート0本で0-2の完敗。まさかの今季最初のタイトル逸となった。
グアルディオラ監督含め、チームはすでにダービーに向けてしっかりと気持ちを切り替えているはずだ。しかし、ここで絶好調のライバル相手に勝ち点を落とすようなことになれば、シーズン後半の戦いに大きく影響するだけに是が非でも勝利を持ち帰りたい。
なお、昨年10月にエティハド・スタジアムで行われた前回対戦では、ハーランドとフォーデンによる圧巻のハットトリック共演によってホームのシティが6-3の歴史的な大勝を収めている。その前回対戦を含めシティが3連勝中と圧倒的に分がある中で、目下絶好調の赤い悪魔はダービー4戦ぶりの勝利を目指す。
◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
GK:デ・ヘア
DF:ワン=ビサカ、ヴァラン、マルティネス、ショー
MF:カゼミロ、エリクセン
MF:アントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ
FW:ラッシュフォード
負傷者:DFトゥアンゼベ、ダロト、MFファン・デ・ベーク、FWサンチョ、マルシャル
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては今季絶望となったファン・デ・ベーク、依然としてコンディションの問題を抱えるサンチョに加え、チャールトン戦で負傷交代のダロトの欠場が確定。一方、軽傷を抱えるマルシャルに関しては復帰の可能性がある。なお、試合前日にバーンリーからのレンタル加入が決定したFWヴェグホルストは登録が間に合わず欠場となる。
スタメンに関してはダロトの代役にワン=ビサカ(マラシア)、マルシャルに代わってラッシュフォードがセンターフォワードに入る形が想定される。左ウイングに関してはガルナチョ起用が濃厚だが、フレッジをカゼミロの脇においてエリクセンをトップ下、ブルーノ・フェルナンデスを左に配置するプランも考えられる。
◆マンチェスター・シティ◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
GK:エデルソン
DF:リコ・ルイス、アカンジ、ラポルテ、アケ
MF:デ・ブライネ、ロドリ、ベルナルド・シウバ
FW:マフレズ、ハーランド、グリーリッシュ
負傷者:DFルベン・ディアス、ストーンズ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはルベン・ディアスに加えて、軽傷を抱えるストーンズの欠場が確定している。
前節のチェルシー戦では[3-2-4-1]の布陣を採用したが、メインシステムの[4-3-3]への変更が濃厚だ。スタメンに関しては前述の11人を予想。ただ、バックラインではウォーカーとカンセロをサイドバックに置き、左センターバックにアケをスライドする形。中盤ではギュンドアンの起用、前線ではグリーリッシュに代えてフォーデンの起用も想定される。
★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:FWマーカス・ラッシュフォード
絶好調の背番号10がダービーで偉大なるバスビー・ベイブスの記録に挑む。前回対戦で6失点という屈辱を味わった守備陣の奮起や、ダービーデビューが見込まれる新星ガルナチョにも注目が集まる今回の一戦だが、やはり絶好調のエースストライカーのパフォーマンスに注目したい。
負傷に苦しんだ昨季の不振に加え、今季序盤戦も本来のポテンシャルを発揮し切れなかった25歳だが、印象的な活躍を見せたカタール・ワールドカップ後は常に気を遣っていたC・ロナウドの退団もプラスに働いてか、公式戦6戦連発を含む7ゴール2アシストと圧巻のスタッツを叩き出す。その数字のインパクト以上に勝負強さ、プレー精度、キレの良さが印象的だ。
また、ユナイテッド生え抜きFWは直近のチャールトン戦でのゴールによってオールド・トラッフォードでの公式戦連続ゴール記録を8試合に更新し、ウェイン・ルーニーの記録に並んだ。そして、このダービーではバスビー・ベイブスの一員として知られるレジェンドのデニス・ヴァイオレットが持つクラブ記録の9試合連続ゴールに挑む。
リーグ戦でのダービーでは通算13試合3ゴールで、最後にゴールを記録したのは2019年12月まで遡るが、宿敵相手に偉業達成となるゴールを挙げてチームを勝利に導けるか…。
◆マンチェスター・シティ:FWリヤド・マフレズ
好調のアルジェリアFWが。前回対戦を考えれば、ハーランドとフォーデンの若き両エース、司令塔デ・ブライネ、前述のガルナチョ同様にダービーデビューが期待される新星ルイス辺りに注目が集まるが、ここにきて好パフォーマンスを継続するマフレズを注目選手に推す。
今季ここまでは世界屈指の陣容を誇る前線においてリーグ先発は6試合にとどまり、準主力に甘んじる31歳だが、W杯出場組がコンディション面を考慮される再開後は公式戦7試合中5試合でスタメン。そして、今季無類の相性の良さを誇るチェルシー相手に3ゴール、リバプールとエバートン戦でも得点に絡む活躍を見せている。
現在、シティの前線ではW杯出場組に若干パフォーマンスの波が見受けられ、マフレズには同じく休養十分のハーランドと共に攻撃を牽引する仕事が期待される。0-2で敗れたサウサンプトン戦では休養を与えられており、ダービーでのスタメン起用の可能性は非常に高い。
なお、ユナイテッドとのリーグ戦では通算13試合出場で2ゴール3アシスト。途中出場となった前回対戦は不発も、先発出場した昨季の対戦では2ゴールを挙げて4-1の勝利に貢献している。
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