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マフレズ躍動のシティが後半4ゴールで2点差引っくり返す逆転勝利! 天敵スパーズ撃破で公式戦連敗をストップ《プレミアリーグ》

超ワールドサッカー / 2023年1月20日 7時1分

写真:Getty Images

プレミアリーグ第7節延期分、マンチェスター・シティvsトッテナムが19日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが4-2で逆転勝利した。

現在、2位のシティ(勝ち点39)は前節、敵地で行われたマンチェスター・ユナイテッドとのダービーマッチで痛恨の1-2の逆転負け。EFLカップのサウサンプトンに続き、今季初めての公式戦連敗となった。首位のアーセナル(勝ち点47)とのポイント差が「8」に広がり、リーグ3連覇に向けて正念場を迎えるチームは、近年苦手とする天敵相手に勝ち点3奪取を狙った。グアルディオラ監督はダービーから先発5人を変更。ウォーカーとカンセロに代えてリコ・ルイス、負傷明けのストーンズを起用したほか、フォーデンとベルナルド・シウバ、軽傷を抱えるデ・ブライネに代えてギュンドアン、グリーリッシュ、アルバレスを起用。ハーランドとアルバレスを縦関係とした[4-2-3-1]の布陣で臨んだ。

一方、5位のトッテナム(勝ち点33)は前節、アーセナルとのダービーで0-2の完敗。2013-14シーズン以来となるシーズンダブルの屈辱を味わうことになった。この惨敗によってトップ4争いでより厳しい立場に追い込まれたチームは、昨季ダブルを決めた王者相手に再びの勝利を目指した。なお、コンテ監督はダービーから先発4人を変更。ウイングバックをドハーティとセセニョンからエメルソンとペリシッチに入れ替えたほか、ラングレとパプ・サールに代えてベン・デイビスと負傷明けのベンタンクールを起用した。

共に手痛いダービー敗戦からのバウンスバックを図る崖っぷちの両雄が激突したビッグマッチ。立ち上がりは互いに前からのプレスでビルドアップに制限をかけ合う中、アウェイチームが攻守両面で強度の高いプレーを見せ、防戦一方の展開にはさせない。

それでも、アウェイチームの出方を確認したホームチームは時間の経過と共にうまくボールを前進させながら押し込むことに成功。流れの中では決定機まで持ち込めないが、ボックス付近でのFKやCKを続けて獲得すると、20分にはセットプレーの二次攻撃から鮮やかな連携をみせ、ボックス中央のアルバレスがシュート。だが、これはDFダイアーの身体を張った好ブロックに阻まれる。

前半半ばを過ぎると、戦前に予想された通りの試合展開に。圧倒的にボールを握って堅固なブロック攻略を目指すシティは、アルバレスやギュンドアンのところでアクセントを付けつつ、大外のマフレズやグリーリッシュのところで仕掛けを狙うが、ここ数試合に比べて守備面の強度、集中力の高さを見せるトッテナムの守備に手を焼く。

一方、30分を過ぎた辺りから中盤での前向きな守備が嵌り出したアウェイチームは、ケインやクルゼフスキが前線でタメを作りながら両ウイングバックも要所で高い位置まで侵攻し、攻撃に厚みを加える。36分には右サイドを起点に左サイドへスムーズに展開し、ボックス左に侵入したベン・デイビスの浮き球のクロスからソン・フンミンに決定機。だが、身体が伸びた状態で放ったヘディングシュートは力なくGKエデルソンにキャッチされる。

前半終盤にかけては互いに決定機を作り合うオープンな展開となったが、決定力の差が大きく明暗を分ける。シティはペナルティアーク付近のリコ・ルイスのミドルシュート、アケのフィードに抜け出したハーランドに決定機も、GKロリスの見事な連続セーブに遭う。続く42分にはロドリの絶妙な浮き球クロスからハーランドに2度目の決定機が訪れるが、ヘディングシュートを枠に飛ばせない。

すると、トッテナムは44分にアケからGKエデルソンへのバックパスに呼応して前から激しい圧力をかけると、中央で後ろ向きにボールを受けようとしたロドリにベンタンクールが猛然とプレスをかけて引っかける。ボックス内でルーズボールを回収したクルゼフスキが正確な左足のシュートを左隅へ流し込む。

相手のミスでまんまと先制に成功したアウェイチームは、さらに前半アディショナルタイム2分にもカウンターの流れからボックス内でロドリとの競り合いでマイボールにしたケインがゴール右角度のないところから右足シュート。GKエデルソンがはじき出したボールをゴール前に詰めたエメルソンが頭で合わせてゴールネットを揺らした。そして、これが直近の対戦5戦4勝の相性の良さなのか、トッテナムが今季苦戦する前半の戦いで2点のリードを手にした。

迎えた後半、2点のビハインドを追うシティはメンバー変更を行うことなくハーフタイムの修正での反撃を目指す。すると、キックオフ直後からギアを上げたシチズンズの11人がスペイン人指揮官の信頼に応えた。

まずは51分、相手陣内のハーフスペースを果敢に持ち上がったリコ・ルイスからボックス付近でパスを受けたマフレズが鮮やかな仕掛けでペリシッチを交わしてポケットに侵入。柔らかなクロスを上げると、ギュンドアンらが競って生まれたゴール前の混戦から最後はアルバレスが強烈な右足のシュートを叩き込んで反撃の狼煙を上げる。

さらに、直後の53分には相手を押し込んだ形からロドリの浮き球パスに抜け出したボックス右のマフレズが丁寧なヘディングの折り返しを入れると、ゴール前のハーランドが3度目の決定機を確実にヘディングシュートでモノにし、公式戦4試合ぶりのゴールとした。

両者の畳みかける連続ゴールによって2-2のイーブンに戻った試合はここからさらに白熱。しばらくはシティの攻勢が続いたが、トッテナムもそのままヘッドダウンすることなく攻勢に転じる。60分、ケインの絶妙なポストワークを起点としたカウンターからクルゼフスキがボックス付近まで運んで中央のソン・フンミンをオトリに、その背後で完全にフリーのペリシッチへ絶妙な折り返しを供給。だが、ペリシッチのシュートは決死の戻りを見せたDFリコ・ルイスの足に当たってコースが変わってクロスバーを叩いた。

若武者の好守で絶体絶命のピンチを凌いだシティはこの直後に鮮やかな個人技で試合を引っくり返す。63分、中央のロドリからの右サイドへの浮き球のパスに反応したマフレズが軽率な守備対応を見せたペリシッチと完璧に入れ替わってボックス内に侵入すると、得意の左足に持ち替えてのフィニッシュではなく右足でニア下を見事に射抜いた。

後半序盤の3連続失点によってこの試合初めてビハインドを背負ったトッテナムはすぐさま反撃を開始するが、ゲームコントロールを優先する形にシフトしたシティを前になかなか前に出られない。これを受けてコンテ監督は苦戦が目立つペリシッチとベン・デイビスの左サイドにセセニョンとラングレを投入。さらに、負傷明けのベンタンクールとエメルソンを下げてビスマとリシャルリソンを投入し、アーセナル戦の後半同様にクルゼフスキを右のウイングバックに配置する。

一方、逆転を許したダービーと同じ轍は踏みたくないホームチームは、80分を過ぎてギュンドアン、足が攣っていたリコ・ルイスを下げてベルナルド・シウバ、ウォーカーと経験豊富な選手をピッチに送り込み、1点差を維持しての逃げ切りを意識し始める。

その後、試合最終盤はトッテナムがリスクを冒して前に出たが、これを撥ね返してゴールをこじ開けたのはシティ。90分、GKエデルソンからのロングフィードに対してDFラングレがコントロールミス。これを狙っていたマフレズがまんまとボールをかっさらってボックス内に持ち込み、GKロリスとの一対一を制した。

この4点目で試合の大勢は完全に決し、天敵スパーズ相手に2点差を引っくり返す劇的な逆転勝利を飾ったシティが、公式戦連敗をストップすると共に首位アーセナルとの暫定ポイント差を「5」に縮めた。一方、2点差を守り切れずに逆転負けのトッテナムは厳しいリーグ連敗となった。

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