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PK失敗響いたマドリーがマジョルカに痛恨の敗戦…守護神も負傷で厳しい後半スタートに《ラ・リーガ》

超ワールドサッカー / 2023年2月5日 23時59分

写真:Getty Images

ラ・リーガ第20節、マジョルカvsレアル・マドリーが5日にエスタディ・デ・ソン・モイシュで行われ、ホームのマジョルカが1-0で勝利した。

首位のバルセロナを5ポイント差で追走する2位のマドリーは、レアル・ソシエダ戦で勝ち点を取りこぼしたが、第17節延期分のバレンシア戦をアセンシオのゴラッソと、ヴィニシウスのゴールによって2-0の勝利。きっちりバウンスバックに成功。

週明けにモロッコ開催のFIFAクラブ・ワールドカップ2022に向かうエル・ブランコは、10位のマジョルカ(勝ち点25)を相手に弾みを付ける連勝を目指した。アンチェロッティ監督はこの一戦に向けて先発4人を変更。負傷のミリトンとベンゼマが招集外、モドリッチとクロースがベンチスタートとなった中、カルバハルとチュアメニ、バルベルデ、ロドリゴを起用した。なお、ウォームアップ中に内転筋を痛めたGKクルトワがスタメンを外れ、急遽控えGKルニンがプレーすることになった。

超過密日程にセンターラインの主力不在で戦前からタフな展開が予想されたマドリーは、ランチタイムキックオフ特有の重さが見受けられる入りに。

すると13分、左サイド深くでダニ・ロドリゲスが入れた正確なクロスをニアにタイミング良く走り込んだムリキがヘディングを試みた際、後手の対応となったDFナチョの頭に当ったボールがゴール右隅に決まった。

不運なオウンゴールで早くも追う展開となったマドリーは、早い時間帯の同点ゴールを目指して徐々にギアを上げていく。だが、フィジカル勝負を得意とし、[5-4-1]の堅固な守備ブロックを敷くホームチームの守備を前に流れの中ではなかなか決定機まで持ち込めず。そういった中、セットプレーからチャンスを窺うが、これも不発に終わる。

以降は70%を超えるボール支配率で相手を自陣に押し込んだアンチェロッティのチームだったが、引いた相手に対して効果的な崩しを仕掛けることができず。セットプレーを中心に8本のシュートを放ったものの、枠内シュート0に決定機なしと完全に手詰まりの状況で前半を終えることになった。

後半も同じメンバーで臨んだものの、立ち位置の修正やプレー強度の改善でパス回しに少しずつリズムが生まれ始めたマドリーは、57分に絶好の同点機を迎える。後方からのフィードに抜け出したヴィニシウスがボックス内でGKと交錯すると、このプレーでPKを獲得する。だが、キッカーのアセンシオが右隅を狙って蹴ったシュートはGKライコビッチに完璧に読まれてはじき出され、痛恨の失敗となった。

同点のチャンスを逸したエル・ブランコは、この直後にバルベルデを下げて切り札のモドリッチを投入。さらに、70分過ぎにはセバージョスとアセンシオ、チュアメニを下げてクロースと共に久々の出場となるアラバとマリアーノを投入。カマヴィンガをインテリオール、ロドリゴを中央から右ウイングに配置換えするなど、アプローチに変化を加える。

一連の交代策で流れを引き寄せたいアウェイチームだが、後半終盤に入っても守備の強度、集中力を失わないマジョルカの堅守を前になかなかボックス内へ人とボールを送り込めず、カマヴィンガやクロースらがミドルレンジからシュートを狙っていくが、いずれも枠を捉え切れない。

その後、リュディガーを前線に上げて決死のパワープレーでゴールをこじ開けにかかったが、これも不発に終わって試合はこのままタイムアップ。格下マジョルカに敵地で屈したマドリーは、4試合ぶりとなる今季3敗目を喫して厳しい後半戦スタートとなった。

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