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白熱の頂上決戦制したシティが暫定首位浮上! 先発の冨安失点関与のアーセナルは3戦未勝利でついに首位陥落…《プレミアリーグ》

超ワールドサッカー / 2023年2月16日 6時47分

写真:Getty Images

プレミアリーグ第12節延期分、アーセナルvsマンチェスター・シティが15日にエミレーツ・スタジアムで行われ、アウェイのシティが1-3で勝利した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は83分までプレーした。

前半戦を首位で終えたアーセナルだが、前々節のエバートン戦で14試合ぶりの黒星を喫すると、前節のブレントフォード戦ではVARの人為的ミスで認められた同点ゴールによって不運な1-1のドロー。今季初となる2試合連続の勝ち点逸となった。19シーズンぶりのリーグ制覇へ思わぬ形での試練を与えられたアルテタのチームは、ホーム開催の首位攻防戦で逆境を撥ね退ける3戦ぶりの白星を狙った。この一戦に向けてスペイン人指揮官は6試合連続で継続してきたスタメンに2つの変更を施した。負傷のトーマスに代えてジョルジーニョを初先発させ、ホワイトに代えて冨安をリーグ戦で10試合ぶりにスタメンで送り出した。

一方、2位のシティは前々節、トッテナムに敗れる痛恨の敗戦を喫したが、前節のアストン・ビラ戦で3-1の完勝。スパーズ戦の敗戦を払しょくすると共に、アーセナルとの暫定ポイント差を「3」に縮めることに成功した。勝利で暫定首位浮上となる勝ち点3必須のアウェイゲームではラポルテに代えてアケを復帰させた以外、同じスタメンを継続。太ももを痛めていたハーランドも無事メンバー入りし、[3-2-4-1]の最前線に入った。

今シーズンのリーグタイトルの行方を大きく左右する激戦必至の首位攻防戦は、前から激しく圧力をかけ合うハイテンションの立ち上がりとなる。互いに相手のやり方を窺いつつも局面で激しいデュエルを繰り広げ、息つく暇もないスピーディーな展開が続いていく。

互いにカウンターの形から仕掛けのパスが引っかけられる場面が目立つ中、最初の決定機はシティに訪れる。16分、ボックス手前右でキープしたマフレズのファーを狙った斜めのパスに対してハーランドが冨安の背後を取って決定的な折り返しを入れるが、ここは味方が反応できなかった。

一方、ボールの主導権を握るもののなかなかチャンスまで持ち込めずにいたアーセナルだったが、古巣対戦のジンチェンコの左足から最初の決定機が生まれる。22分、波状攻撃からボックス手前左でルーズボールを回収したジンチェンコがピンポイントクロス。これをゴール右でフリーのエンケティアが頭で合わせるが、枠の右に外してしまった。

互いに1つずつ明確な決定機を作り合った中、大一番でスタメンに抜擢された日本代表DFの痛恨のミスからスコアが動く。24分、GKエデルソンからのロングボールをハーランドとサリバが競ってこぼれたボールが左サイドのスペースに流れると、グリーリッシュに後方から圧力をかけられる形で対応にあたった冨安が窮屈な体勢でGKラムズデールにバックパス。これを抜け目なく狙っていたデ・ブライネがエリア外に飛び出したラムズデールの寸前で左足シュート。この正確なシュートが無人のゴールネットを揺らした。

ホームで先制を許したアーセナルはすぐさま反撃を開始。28分には左サイドからの浮き球の折り返しに中央で反応した冨安が左足のボレーシュートを狙うが、ボールを抑え切れずに枠の上に外してしまい、名誉挽回の同点ゴールとはならず。直後にはジョルジーニョの局面を変えるダイレクトパスからボックス右に抜け出したサカに決定機も、ここはDFアケの好守に阻まれた。

以降はアーセナルが攻勢を仕掛けるも、シティの堅い守備を崩し切れない状況が続く。だが、ホームチームは意外な形から前半終了間際に同点に追いつく。39分、ジャカの浮き球のスルーパスに反応したエンケティアがゴール左ライン際でGKエデルソンに寄せられる前に右足シュート。これはDFアケのゴールカバーに遭うが、シュート後にエンケティアと交錯したエデルソンのファウルを取ってPKが与えられる。

かなり微妙な判定だったが、審判団による前節のお詫びの気持ちもあったか、VARの介入が入ることなく当初の判定通りに。キッカーのサカがGKエデルソンとの駆け引きを制してゴール左下隅に突き刺し、42分のゴールとした。

これで1-1のイーブンに戻った試合はハーフタイム直前にかけても白熱。6分が加えられたアディショナルタイムではシティが相手陣内左サイドで得たFKの場面で冨安が頭で触ってファーに流れたボールをロドリ、アケと合わせてゴールに迫るが、このシュートはクロスバーを叩いた。

微妙なPK判定が好ゲームに水を差したものの、見応え十分の頂上決戦は均衡が保たれたまま後半に突入。前半同様に引き締まった展開が続く中、56分には試合の行方を左右する場面が訪れる。相手ボックス手前でDFガブリエウと入れ替わったハーランドがボックス内で倒されてPKを獲得。だが、VARのレビューの結果、ハーランドがボールを受けた場面でのオフサイドが確認されて取り消しとなった。

絶好の勝ち越し機を逸して流れが悪くなったシティは61分にマフレズを下げてアカンジを投入。この交代で並びをハッキリとした[4-2-3-1]の形に変更し、ウォーカーとアケの両サイドバックにベルナルド・シウバが右ウイングに役割を変えた。

すると、この交代によって前線からの圧力を強めたアウェイチームは、右ウイングに配置を変えても存在感光るベルナルド・シウバを起点にショートカウンターから際どいシーンを作っていく。ボックス内でのハーランドの決定機はGKラムズデールの好守に阻まれるが、後半半ば過ぎにゴールをこじ開ける。

72分、相手陣内右サイドでガブリエウのショートパスを引っかけたベルナルド・シウバが背後を狙うハーランドへスルーパスを供給。そのままボックス付近まで運んだハーランドは冷静に左を並走するギュンドアンへの横パスを選択すると、直前に首を振って背後の味方を確認していたドイツ代表MFはDFを引き付けてから絶妙なフリックで背後へ流す。これをフリーで受けたグリーリッシュが右足を振り抜くと、DF冨安にディフレクトしてわずかにコースが変わったシュートがゴールネットへ突き刺さった。

一瞬の隙を突かれて再びビハインドを背負ったアーセナルはマルティネッリを下げてトロサールを投入し、ここから前に出ていく。そのトロサールはボックス内に抜け出してあわやPKという際どいシーンを作り出すが、この試合2度のPK獲得はならず。

すると、試合巧者の2連覇中の王者はこの直後に決定的な3点目を奪い切る。82分、相手陣内中央右でロドリ、ギュンドアンと繋いでボックス右に走り込むデ・ブライネにスルーパスが通る。ベルギー代表MFが冷静にゴール前への折り返しを選択すると、ハーランドは利き足でフィニッシュに持ち込めなかったものの、右足の丁寧なシュートをゴール左隅へ流し込んだ。

この3失点目で厳しくなったアーセナルは冨安、ジャカを諦めてホワイト、ファビオ・ヴィエイラを83分に同時投入。残り時間で懸命にゴールを目指したが、フィニッシュのフィーリングが今一つだったエンケティアらが最後までチャンスをモノにすることができず。

この結果、FAカップに続いて白熱の頂上決戦を制したシティが1試合消化試合が多いながらも首位浮上。一方、敗れたアーセナルはリーグ3戦未勝利でシーズン序盤から守り続けてきた首位の座を明け渡すことになった。

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