大地震からわずか10日で試合のトルコ王者トラブゾンスポル、サポーターたちが救助隊員への感謝を示す壮大な横断幕を披露

写真：Getty Images

トルコのトラブゾンスポルが、被災した人々を救う救助隊員への感謝を形に示した。イギリス『SPORTBIBLE』が伝えている。

シリア国境に近いトルコ南東部で6日未明、マグニチュード7.8の非常に大きな地震が発生。日に日に被害者が増え、これまでにトルコとシリアの両国合わせて4万人以上の死亡が確認されている。

国内リーグを休止しているトルコだが、ヨーロッパの大会に関しては開催されており、地震から2週間も経たないうちにトラブゾンスポルはヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)決勝トーナメントのプレーオフ1stレグでバーゼルと対戦した。

その中、トラブゾンスポルのサポーターたちは救助隊員への感謝を示す横断幕を披露。そこにはトルコの国旗を手に持った救急隊員が幼い子供を抱きかかえる様子が描かれていた。さらに、救急隊員のヘルメットにはトルコを援助したいくつかの国の国旗もデザインされているほか、救急隊員の横には、瓦礫の下敷きになって亡くなったプロテオという名の捜索犬も描かれていた。

また、団結を示したのはトラブゾンスポルだけでなく、バーゼルの横断幕にも「我々の思いはあなた方とともにある」というメッセージが記されていたほか、スタジアム内には「トルコは団結する」といったメッセージのバナーも掲げられていたようだ。

なお、試合は昨シーズンのスュペル・リグ（トルコ1部リーグ）王者トラブゾンスポルがバーゼルに1-0で勝利。2ndレグに弾みをつけている。

【写真】トラブゾンスポルが救助隊員へ掲げた壮大な横断幕

Trabzonspor fans' tifo paying respect to everyone affected by the earthquake pic.twitter.com/mF89hlNDct

— 433 (@433) February 16, 2023