堅守継続、課題は大幅な得点力アップ…タイトル獲得を目指す【J1開幕直前ガイド|名古屋グランパス】
超ワールドサッカー / 2023年2月17日 18時45分
17日、いよいよ2023シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。
開幕から30周年を迎える2023シーズン。2024シーズンから全カテゴリが20クラブになるため、今季は降格チームが1つという状況。新時代の幕開けとなるシーズンを迎える。
開幕を前に超ワールドサッカー編集部が、補強診断、戦力分析やシーズンの目標、注目の選手をピックアップした。
◆名古屋グランパス
【直近3シーズンの成績】
2022シーズン成績:8位(11勝13分け10敗)
2021シーズン成績:5位(19勝9分け10敗)
2020シーズン成績:3位(19勝6分け9敗)
《補強診断:B》(評価:S〜E)
【IN】
GK三井大輝(21)←アスルクラロ沼津/期限付き移籍満了
DF野上結貴(31)←サンフレッチェ広島/完全移籍
DF行徳瑛(18)←静岡学園高校/新加入
MF山田陸(24)←ヴァンフォーレ甲府/完全移籍
MF和泉竜司(29)←鹿島アントラーズ/完全移籍
MF内田宅哉(24)←FC東京/期限付き移籍延長
MF米本拓司(32)←湘南ベルマーレ/期限付き移籍満了
FWキャスパー・ユンカー(28)←浦和レッズ/期限付き移籍
FWターレス(21)←ロアッソ熊本/期限付き移籍満了
【OUT】
GK渋谷飛翔(28)→ヴァンフォーレ甲府/完全移籍
DF宮原和也(26)→東京ヴェルディ/完全移籍
DF吉田豊(33)→清水エスパルス/完全移籍
DFチアゴ(32)→セレッソ大阪/期限付き移籍終了
DF吉田晃(21)→未定
DF成瀬竣平(22)→モンテディオ山形/期限付き移籍
MFレオ・シルバ(37)→未定
MF仙頭啓矢(28)→柏レイソル/完全移籍
MF永木亮太(34)→湘南ベルマーレ/期限付き移籍終了
MF阿部浩之(33)→湘南ベルマーレ/完全移籍
FW柿谷曜一朗(33)→徳島ヴォルティス/完全移籍
FWヤクブ・シュヴィルツォク(30)→ザグウェンビェ・ルビン(ポーランド)/完全移籍
FW相馬勇紀(25)→カーザ・ピア(ポルトガル)/期限付き移籍
上位進出を目指したい名古屋だが、今冬にはFW相馬勇紀がポルトガルへと移籍しステップアップ。また、MFレオ・シルバ、MF仙頭啓矢と昨シーズンの主軸がチームを去った。
また、出場機会を求めFW柿谷曜一朗、DF吉田豊、DF宮原和也らも退団し、選手の顔ぶれが入れ替わるシーズンとなった。
その名古屋が補強したのは、サンフレッチェ広島で3バックを支えたDF野上結貴、浦和レッズで得点力を見せつけたFWキャスパー・ユンカー、ヴァンフォーレ甲府で中盤の要としてプレーしたMF山田陸など各クラブで結果を残した実力者たち。チームをさらに上に向かわせることができるのか注目が集まる。
◆チーム目標:リーグ優勝
長谷川健太監督の2年目。2022シーズンは堅守をベースに攻撃へと転じるサッカーを目指した中、守備面ではリーグ最少タイの35失点と結果を残したものの、得点はまさかの30とリーグ下から2番目。寂しすぎる結果に終わった。
降格の可能性すらシーズン途中は考えられた中、今シーズンも目標はタイトル。ただ、得点力を上げないことにはその目標が叶うことはないだろう。
ベースとなる堅守は、メンバーがほぼ変わらず、安定したパフォーマンスを出せるはず。やはり課題は攻撃面。マテウス・カストロと相馬勇紀に頼っていた中で相馬はもういない。新加入のユンカーがどこまでゴールを重ねられるのか。守備から攻撃への切り替えに関しても、変化を見せていきたいところだ。
◆期待の新戦力
FWキャスパー・ユンカー(28)
![](https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/2023j1_grampus_tw1.jpg)
今シーズン期待する新戦力は浦和レッズから加入したFWキャスパー・ユンカーだ。
Jリーグもこれで3年目。浦和では守備のタスクが多くなり構想外となったが、名古屋が欲しい得点力、ゴールへの嗅覚という部分では高い能力を持っている。
裏への飛び出し、シュートのうまさ、そしてゴール前での冷静さとストライカーとしての能力は十分。ゴール前でのフィニッシュワークに集中させられれば、チームが求める多くのゴールが生まれるはず。スピードあるFW永井謙佑とのコンビも注目だ。
◆編集部イチオシ選手
MF稲垣祥(31)
![](https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/2023j1_grampus_tw2.jpg)
編集部がイチオシする選手は、MF稲垣祥だ。
2020年にサンフレッチェ広島から加入した稲垣は、3年間のリーグ戦全試合に出場という脅威の鉄人ぶり。名古屋の中盤を支え続けてきた。
2021シーズンは得意とするミドルシュートなどで8得点と気を吐いたが、昨シーズンはわずか2得点。稲垣がよりゴールに絡むことができれば、名古屋が抱える得点力という課題も少しは解消されるだろう。
何より、中盤で攻守の繋ぎ役としての稲垣の働きは名古屋の生命線。今季もフル稼働できるかどうかは重要なカギとなる。
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