本格化しつつあるクラブ買収の動きにテン・ハグ「我々も追ってはいるが…」

写真：Getty Images

マンチェスター・ユナイテッドのエリク・テン・ハグ監督がクラブ内で本格化しつつあるオーナー変更の動きに言及した。イギリス『マンチェスター・イブニング・ニュース』が報じている。

テン・ハグ新監督のもとで着実に再建が進むなか、そのシーズン途中にグレイザー・ファミリーのクラブ売却検討が明るみのユナイテッド。17日が入札の締め切り日に設定されるなか、参入を表明済みのロンドンに拠点を置く化学会社『INEOS』の最高経営責任者(CEO)を務めるサー・ジム・ラトクリフ氏に続いて、カタール最大の銀行の1つである『QIB』の会長であり、同国の元首相を父に持つシェイク・ジャシム氏が名乗りを上げた。

チーム強化を巡る予算にも関わる話だけに気になるところだが、戦いの真っ只中にあるテン・ハグ監督はこのクラブ買収のニュースをフォローしているかと問われると、あくまで現場の陣頭指揮を執るのが自身の役目として、静観する立場だと強調した。

「我々も追ってはいる。自分たちのクラブのことだからね。もちろん、コミットしてもいるが、我々はフットボールに焦点を当てている。トレーニングや、プレー法、ゲームにね。我々はこの一体感を楽しんでいるところ。本当に楽しく仕事をやれているし、試合に集中しているんだ。そして、4つのコンペティションがある。クラブの他の人間はその過程で決断し、力を尽くさなければならないだろうが、我々次第ではない」

また、首脳陣からクラブ売却を巡る状況説明の有無も訊かれ、「そうだね。プロセスの進行具合は報告してもらってはいる。だが、私はフットボールに焦点を当て、彼らは他の部分や部門に集中しているんだ。資金の調達だったりにね」と返している。