財政難のバルセロナがピンチ!? 「約287億円の給与削減が必要」とラ・リーガ会長が夏の大粛清を要求
超ワールドサッカー / 2023年2月21日 11時20分
慢性的な財政難から抜け出せていないバルセロナ。ラ・リーガのハビエル・テバス会長が、夏のサラリーキャップについて言及。多額のサラリーカットが必要であると語った。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。
これまで多くの選手を獲得してきたバルセロナ。ジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長時代に多くの負債を抱えており、2020年に始まったコロナ禍の影響で収入が大幅に減少。その結果、多額の負債を抱えていることが明るみに出た。
ジョアン・ラポルタ会長が後を継いだ中で発覚した予想を超える財政難。ラ・リーガからはサラリーキャップ問題が指摘され、選手の獲得や登録ができないことに。子会社を売却するなどして夏には獲得した選手をなんとか登録したが、今冬もスペイン代表MFガビやウルグアイ代表DFロナルド・アラウホの登録を拒否される事態に。裁判所への異議申し立ての結果、認められることに。ただ、ラ・リーガは厳正に対応するとしていた。
体質改善が最も必要なバルセロナだが、残された道は新たにスポンサーを獲得するなどして収入を大幅に増やすか、現所属選手の給料をカット、または選手自身を移籍させることで、チーム全体のサラリーを抑えることのどちらかとなる。
テバス会長はバルセロナの件について改めて説明。大幅なサラリーカットが必要であるとした。
「バルサは非経常的なオペレーションを実行したことで、今シーズンのコストを支払うことができた。しかし、来シーズンは支払えない」
「収入を増やすか、それがない場合はコストを削減する必要がある。選手を売却するという2つのオプションを組み合わせることも可能だ。約2億ユーロ(約287億円)のサラリーを削減する必要がある」
解決する手としては、多くのサラリーをもらっている選手を放出するか、選手を留まらせるならばサラリーの減額を頼むしかないという状況だ。
また、ラ・リーガのコーポレート・ディレクターのハビエル・ゴメス氏は、バルセロナのディレクターを務めるマテウ・アルマニー氏が語った通り、4億5000万〜4億7000万ユーロ(約645億〜674億円)を準備すれば十分であるかどうかを説明した。
「この4億5000万〜4億7000万ユーロは、ファーストチームのコストと同じだ。登録外の選手も1億800万ユーロ(約155億円)ある」
「バルセロナが出した情報では、クラブが裏付けられなければならない。スタジアムが閉鎖され、X(誰か)を失い、会長自身は9300万ユーロ(約133億3500万円)と言った。スタッフの人件費や今はないテレビ局からの4000万ユーロ(約57億3400万円)、考慮されていないCOVID-19(新型コロナウイルス)での損失も考慮しなければならない」
「クラブが言ったことに基づき、ロジックで収益を上げて経費を差し引く…マテウはその金額に加え、100人分と登録できない選手、構造的なコストを加え、グリーズマンとピケを含めて2億ユーロ以上足りないことになると言っている」
ラ・リーガからすれば、バルセロナの算段は甘いということ。とにかく、収益を上げられる見込みが薄い分、大幅にサラリーをカットするなどのコスト削減に動くべきだとした。
なお、ガビの登録問題についてハビエル・ゴメス氏は「来週司法決定に対して控訴する」とコメント。「ガビと同様のケースで他にも22クラブから33人の選手が登録されている。クラブが例外的なオペレーションを行った場合、1年間はカバーできるが、次の年はそれを分析するための計画を送る必要がある。財務計画に従わなければいけない」とし、いずれにしても夏には大幅な改善計画を実行する必要がありそうだ。
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