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「クラブの誰もが彼を支持しているわけではない」 バイエルンOBがナーゲルスマン監督の立場を憂慮

超ワールドサッカー / 2023年2月21日 16時21分

写真:Getty Images

バイエルンのレジェンドであるローター・マテウス氏が古巣で批判を浴びるユリアン・ナーゲルスマン監督の立場を憂慮した。

今季のブンデスリーガで21試合を消化し、12勝7分け2敗の成績で首位に立つバイエルン。しかし、18日に行われた第21節のボルシアMGでは退場者を出した影響もあり、2-3で敗れると、2位ドルトムントと3位ウニオン・ベルリンに勝ち点で並ばれる状況となった。

チャンピオンズリーグ(CL)こそラウンド16・1stレグでパリ・サンジェルマン(PSG)相手に勝利したものの、ブンデスリーガで勝ち切れない試合の多いナーゲルスマン監督への批判は激化。指揮官がボルシアMG戦後に感情的となり、周囲にメディアがいるにもかかわらず、審判団に暴言を吐いたことも批判を助長させる結果となった。

それでも、マテウス氏はドイツ『スカイ』にてプレッシャーに晒されるナーゲルスマン監督を擁護。一方で、近年多くの問題が発生しながら、毅然とした対応を示せていないクラブの問題点を指摘した。

「個人的には、ナーゲルスマンの失言はすぐに謝罪があったのだから許したい。若きバイエルンの指揮官には信じられないほどのプレッシャーがかかっており、気持ちは理解できる。だから、そのことでいつまでも非難を続けないでほしい。感情があるのは良いことで、それがこのスポーツの醍醐味だ。もちろん、やりすぎではあったがね」

「最近のバイエルンの大きな問題は1つの問題がまだ解決されていないのに、次の問題を作り出すことだ。ファッションショーでパリに行ったセルジュ・ニャブリ、スキーで負傷したマヌエル・ノイアー、そしてこのナーゲルスマンの問題だ。ほかにも、GKコーチのトニ・タパロビッチは追い出され、レロイ・サネは遅刻ばかりしている」

「クラブの経営者はこうした問題にもっと迅速に対処して、なるべく穏便に済ませ、問題を終わらせるべきだ。でも、もう誰もそんなことはしない。ナーゲルスマンが(元CEOの)カール・ハインツ・ルンメニゲや(元会長の)ウリ・ヘーネスに守られていたら、どうだっただろうか。ウリ・ヘーネスなら真っ先に報道陣に対応して、監督を保護的しただろう」

「ナーゲルスマンにとって、今は簡単な時期ではない。プレッシャーは週ごとに増しているように感じているだろう。そして正直なところ、彼はクラブから放置されることが多い。バイエルンの監督がこれだけの問題に直面しても、外部のプレッシャーから守られていないのだ。これはもはやクラブ経営陣の誰もが彼を支持しているわけではないという印象を受ける」

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