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英国政府が国内フットボールに関する独立規制機関設置を決定! 各クラブの財政的持続可能性を監督

超ワールドサッカー / 2023年2月23日 22時58分

写真:Getty Images

イギリス政府が国内のフットボールのガバナンスに関する大規模な改革を主眼においた政府白書を発表した。『ESPN』が伝えている。

今回の白書は、2021年に元スポーツ大臣のトレーシー・クラウチ氏が議長を務めた「フットボールガバナンスのファン主導型レビュー」からの10の戦略的提言に対応するもので、各党派を超えた支持を受けていた。

発表によると、この独立規制機関は、クラブにライセンスと制裁を与え、試合の財政的持続可能性を監督し、不道徳なオーナーによるクラブ買収を防止する法的権限を持つことになるという。

また、プレミアリーグの6クラブが2021年に参加する意向を示し、ファンの反発を受けて計画を断念したヨーロッパ・スーパーリーグのような離脱した大会に、イングランドのクラブが参加するのを阻止する権限も持つことになる。

リシ・スナク首相は、今回の提案が「美しいゲームを何世代にもわたって守る」ことに繋がると、その意義を説明している。

「国内外でのフットボールの成功にもかかわらず、我々は、大小さまざまなクラブの安定性を脅かす現実的な問題があることを知っています」

「これらの大胆な新しい計画は、フットボールの中心にファンを戻し、我々の多くの愛されるクラブの豊かな遺産と伝統を保護します」

また、以前から独立規制機関の必要性を主張してきたプレミアリーグ、イングランドサッカー協会はいずれも今回の政府の決定を歓迎している。

独立規制機関の権限としては、プレミアリーグからナショナルリーグ(5部)までのライセンス制度を導入し、クラブが競争に参加する前に、健全な財務ビジネスモデルを証明することを義務付けるとされている。

また、スタジアムの売却や移転、クラブ名やエンブレムの変更、ホームキットの色など、クラブの運営に関してもファンの発言権が大きくなる。

1992年に発足したプレミアリーグは、前代未聞の経済的成功を収めたが、イギリスフットボールにおけるピラミッドの下層部では厳しい状況が続いている。

この間、64のクラブが経営破綻し、ベリーFCとマクルズフィールドが破産、昨年はダービー・カウンティがクラブ清算の瀬戸際に立たされている。

今回の白書の発表を受け、ダービーのオーナーであるデイビッド・クロウズ氏は、「ダービー・カウンティは、あまりにも長い間、消滅の危機を見つめてきました。私たちは、他のクラブが同じように脅かされないようにするために役立つならば、私たちのサポーター、そして他のすべてのフットボールファンが、可能な限り強い声と支持を与えられることが不可欠であると信じています」と、クラブとしての見解を示した。

なお、政府は以前にプレミアリーグとチャンピオンシップ(イングランド2部)のクラブの純負債は、2020-21シーズン終了までに59億ポンド(約9600億円)に達すると発表しており、対策の必要性を強調してきた。

政府は今後、白書に記載された主要な改革について、プレミアリーグを含む特定のステークホルダーとの関与と、さらなる協議のプロセスを開始。

プレミアリーグは、フットボールのガバナンスに変化が必要であることを認識しており、イングランドを「フットボールを政府の規制下に置く最初の主要国」とする政府の計画を慎重に検討すると述べている。

また、ファン主導のレビューで提起された問題に対処するために行動し、16億ポンド(約2600億円)が、次の3シーズンにわたってイギリスフットボールのピラミッドの下に再投資されていると主張されている。

プレミアリーグは前述の発表を受け、「私たちは今後、提案されている政府の規制当局が、世界で最も視聴されているフットボールリーグとしてのプレミアリーグの地位に影響を与え、競争力を低下させ、私たちが提供する比類のないレベルの資金を危険にさらすような意図しない結果につながらないように、関係者と建設的に取り組んでいきます」と、政府と二人三脚での問題是正へ前向きな姿勢を示している。

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