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スパーズがチェルシー粉砕! “One Of Our Own”、生え抜き2人のゴールで会心のダービー勝利《プレミアリーグ》

超ワールドサッカー / 2023年2月27日 0時39分

写真:Getty Images

プレミアリーグ第25節、トッテナムvsチェルシーが26日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが2-0で勝利した。

リーグ戦でレスター、チャンピオンズリーグ(CL)でミランに敗れて公式戦2連敗となったトッテナム(勝ち点42)。しかし、前節はウェストハムとのダービーで2-0の快勝。上々のパフォーマンスでバウンスバックに成功し、暫定ながら久々にトップ4圏内に返り咲いた。今後も全く息の抜けない試合が続く中、今回のホームゲームでは不振に陥る宿敵をトップ4レースから完全に脱落させるべく勝ち点3奪取を狙った。術後の療養で引き続きコンテ監督不在となり、ステッリーニコーチの下での戦いとなるスパーズは、前節と全く同じスタメンを採用。ソン・フンミン、ペリシッチがベンチスタートとなり、3トップはクルゼフスキ、ケイン、リシャルリソンが並んだ。

対する10位のチェルシー(勝ち点31)はリーグ3試合連続ドローで迎えたCLでドルトムントに0-1と惜敗。さらに、前節はリーグ最下位に沈むサウサンプトン相手に再び決定力不足を露呈し、ホームで0-1の敗戦を喫した。ここにきて負傷者が復帰して駒不足が解消されつつあるものの、ポッター監督の求心力低下も伝えられる中、敵地でのダービーで公式戦6試合ぶりの白星を狙った。ターンオーバーを敢行した前節からは先発6人を変更。リース・ジェームズ、チアゴ・シウバ、ロフタス=チークが復帰し、前線は1トップにハヴァーツ、2列目に右からツィエク、フェリックス、スターリングが並んだ。

熾烈なトップ4争いを左右する今季2度目のロンドン・ダービー。荒れ模様となった前回対戦を踏襲するように立ち上がりから球際のバトルが強調される激しい展開となる。トッテナムが普段通りの入りを見せたのに対して、チェルシーは守備時にツィエクを右ウイングバックに下げる可変式の[4-2-3-1]でスタートした。

互いに前から激しい圧力をかけ合ったが、時間の経過と共にビルドアップの質で勝るチェルシーがボールの主導権を握って押し込む流れを作る。そして、ボックス付近のフェリックスやスターリングが積極的な仕掛けを見せた。だが、優勢な入りを見せたアウェイチームにアクシデントが発生。ボックス内でケインの突破に対応したチアゴ・シウバがケインと味方と交錯して左ヒザを負傷。一度プレーに復帰もピッチに座り込んでしまい、19分にヴェスレイ・フォファナが緊急投入された。

その後も試合の主導権はチェルシーが握るものの、トッテナムもケインや右サイドのクルゼフスキを起点に鋭いロングカウンターで相手を引っくり返して際どい場面を作り出す。27分にはボックス手前での細かいパス交換からペナルティアーク右のホイビュアが右足のミドルシュート。DFフォファナが出した足裏にディフレクトしたボールがゴール右隅へ向かうが、これは惜しくも右ポストを叩いた。

この決定機以降はチェルシーのプレス強度低下もあって、トッテナムがボール支配率で完全に押し返していく。さらに、全体を押し上げてボールを奪う位置が高くなり、リシャルリソンやケインがショートカウンターの形からフィニッシュの場面に顔を出す。

一方、時間の経過と共にトーンダウンしたチェルシーだったが、43分には左サイドでツィエクから大きな展開を受けたスターリングが鋭いドリブルでのカットインから右足のミドルシュートを枠に飛ばす。だが、このシュートはGKフォースターの好守に阻まれる。

その後、前半アディショナルタイムにはリシャルリソンへアフターチャージを見舞ったツィエクのファウルをキッカケに小競り合いが起き、エメルソンの頬に左手でパンチを見舞ったツィエクにレッドカードが掲示される。アウェイチームにとって痛恨の退場となるかに思われたが、主審はオンフィールド・レビューで再度当該シーンを確認すると、カードの色を赤から黄色に変えてモロッコ代表MFは退場を免れる形となった。

ゴールレスで折り返したダービーだが、後半立ち上がりにいきなりホームチームにゴールが生まれる。46分、左サイドを起点とした攻めからリシャルリソン、クルゼフスキとボックス手前で繋いでボックス右に侵入したエメルソンが右足シュート。これはGKケパの好守に阻まれたが、エンソ・フェルナンデスの中央へのクリアに反応したスキップがフェリックスの前に身体を入れてボール奪取。そのまま勢いに乗って前に運んで右足を一閃。ややアウトにかかった強烈なシュートがケパの手を弾いてクロスバーの内側を叩きゴールネットを揺らした。

生え抜きの22歳MFの価千金のトップチーム初ゴールで先手を奪ったトッテナムは、動揺が見えるアウェイチームに対してスタンドの強烈な後押しも力に変えて畳みかける。フィニッシュまで持ち込めないものの、反撃に出たい相手を押し込む形に。

一方、フェリックスを起点に散発的にチャンスを作りかけるチェルシーは62分に2枚替えを敢行。ツィエクとロフタス=チークを下げてマウントとザカリアを投入。この交代によって2列目が右からスターリング、マウント、フェリックスという形に変化した。この交代をキッカケにボール保持率を高めて押し込むと、マウントのワンタッチパスからハヴァーツがゴール前に抜け出すなど際どいシーンを創出。だが、相手の集中した守備を崩し切るには至らず。

後半半ばを過ぎると、ボールを握って押し込むチェルシー、カウンターで応戦するトッテナムという構図の下で一進一退の攻防が続く。その中でトッテナムは79分、クルゼフスキを下げてカウンターの切り札となるソン・フンミンをピッチに送り込む。すると、この交代策が待望の追加点をもたらす。

82分、右CKの場面でキッカーのソン・フンミンが正確なボールを入れると、ニアのダイアーがバックヘッドでフリック。これをファーに走り込んだケインが右足ボレーで流し込んだ。

直前にオーバメヤン、ムドリクの投入を準備していた中で痛恨の失点を喫したチェルシーは、フェリックスとスターリングを下げてそのアタッカー2人をピッチに送り込む。ここからリスクを冒して前に出るが、完全に逃げ切り態勢に入ったホームチームの堅守を最後までこじ開けることができず。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、スキップとケインの生え抜き2人のゴールで大型補強敢行のチェルシーに完勝したトッテナムが、リーグ連勝でトップ4フィニッシュへ大きな勝ち点3を手にした。一方、ダービーで完敗のブルーズは公式戦6試合未勝利に加え、3試合連続無得点の3連敗と泥沼の状況が続く。

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