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ローマがコッパに続く屈辱…最下位クレモネーゼに今季初白星献上で5位転落…《セリエA》

超ワールドサッカー / 2023年3月1日 4時34分

写真:Getty Images

セリエA第24節、クレモネーゼvsローマが2月28日にスタディオ・ジョヴァンニ・ツィーニで行われ、ホームのクレモネーゼが2-1で勝利した。

前節、ヴェローナを破って3位に浮上したローマは、先日のコッパ・イタリアで敗戦を喫した最下位のクレモネーゼを相手に連勝を狙った。

直近のヨーロッパリーグ(EL)でレッドブル・ザルツブルクに2-0の勝利を収めて逆転でのラウンド16進出を決めたモウリーニョ率いるチームは、その試合から先発2人を変更。サスペンションのスモーリングの代役にクンブラ、マティッチに代わってワイナルドゥムが加入後初スタメンを飾った。

コッパでのリベンジに心燃やすローマは立ち上がりから攻勢を仕掛けていく。開始4分にはボックス左のゴールライン際で仕掛けたワイナルドゥムがシュートを放つが、これは枠の右に外れる。

以降はホームチームに押し返され始めると、一瞬の隙を突かれて先制点を奪われる。17分、、ベナッシからの縦パスをボックス内に侵入したヴァレリに胸でマイナスに落とされると、ツァジュートに抑えの利いた見事な右足ボレーシュートをゴール左上隅に突き刺された。

前回対戦に続いてビハインドを追う形となったアウェイチームは、すぐさま反撃を開始。ボールの主導権を握って前線の選手の足元に縦パスを差し込みながら、サイドを起点にチャンスを窺う。その中でセットプレーやミドルシュートで同点ゴールを目指すが、相手の集中した守備に苦戦。決定機まであと一歩という場面が続く中、時おりホームチームが狙うロングカウンターに晒される。

結局、フラストレーションが溜まる前半を0-1で終えたローマは、後半開始直後にいきなりアクシデント。第4審判への執拗な抗議か、暴言によってモウリーニョ監督にレッドカードが掲示されて退席処分となった。

指揮官不在で残り時間での逆転を目指すジャッロロッシは、サイドを起点に中央のペッレグリーニ、ディバラにフィニッシュのチャンスを与えるが、相手の身体を張った守備に遭い、なかなかスムーズにシュートまで持ち込めない。

これを受け、62分には一気の4枚替えを敢行。エイブラハム、マティッチ、エル・シャーラウィ、ソルバッケンと攻撃的な選手をピッチに送り込んだ。さらに、69分にはクンブラに代えてカルスドルプを投入し、[4-2-3-1]に並びを変えた。

すると、この攻撃的な交代策が同点ゴールをもたらす。71分、後方で組み立てに参加したスピナッツォーラがそのまま中央のスペースを駆け上がる。この動きを見逃さなかった最後尾のマンチーニから完璧なフィードが通ると、ボックス内で完全にフリーとなったスピナッツォーラは落ち着いてボールを収めた後、GKとの一対一の局面で冷静に右足シュートをゴール右隅へ流し込んだ。

これで完全に流れを掴んだローマは、畳みかける攻めでエル・シャーラウィ、エイブラハムと2点目に迫るが、GKカルセネッキの好守に手を焼く。すると、81分にはやや不運な形でゴール前にこぼれたボールに反応したオケレケをGKルイ・パトリシオがゴール前で遅れて倒すと、痛恨のPK献上。これをキッカーのチョファーニに左隅へ蹴り込まれて勝ち越しを許した。

これで勝ち点3はおろか勝ち点1も厳しくなったローマは、リスクを冒して前に出る。後半アディショナルタイムにはスピナッツォーラの仕掛けやディバラのミドルシュートでゴールへ迫ったが、最後までゴールをこじ開けることはできず。

この結果、コッパに続いてクレモネーゼに屈したローマは、ホームチームに今季24戦目のリーグ初勝利を献上する屈辱を味わい5位に転落。より厳しい状況で次節ユベントス戦に臨むことになった。

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