第2次森保ジャパン、最初に呼ぶべき26名は? W杯組をベースにノってる新顔招集に期待
超ワールドサッカー / 2023年3月15日 7時45分
15日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)に向けてスタートする日本代表活動に臨むメンバー26名が発表される。
日本サッカー界にとって初となるW杯後の2期目の指揮を執ることとなった森保一監督。カタールW杯では目標としたベスト8以上の成績は残せなかったが、ドイツ代表、スペイン代表と強豪を下すと、PK戦までもつれこんだ末に最終的に3位となったクロアチア代表に敗れていた。
目標達成とはならなかったが、また1つステップを上がった日本。3年後の大会では出場国も48カ国に増加し、アジアからの出場国も大きく増えることから、予選の戦いは今までとは全く違うものになるはずだ。
これまで以上に本大会への出場確率は上がることが予想され、チーム作りに時間をかけることは可能になると予想されるが、チームを作るということを考えれば実質8年間の積み上げで臨むことができることとなる。
その第一歩となるのがキリンチャレンジカップのウルグアイ代表戦とコロンビア代表戦。多くの注目も集めることになるが、招集されるメンバーは26名であり、W杯組と海外組が中心になるはずだ。
すでにいくつかのヒントを出している森保監督だが、希望を含めて26名を予想してみる。
◆守護神争いは新たな局面に、守備ラインは大きく入れ替えか
GK
シュミット・ダニエル(シント=トロイデン/ベルギー)
中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)
高丘陽平(バンクーバー・ホワイトキャップス/カナダ)
GKはカタールW杯組ではシュミット・ダニエルのみを召集すると予想。川島永嗣(ストラスブール)は代表からの距離を置くことを明言しており、正守護神だった権田修一(清水エスパルス)はJ2を戦っているために招集されないはずだ。
3名を呼ぶとして次に候補に上がるのはポルティモネンセで出番を得ている中村航輔。かつては日本代表入りし、ロシアW杯を経験しているが、久々の復帰に期待したい。ポジションを確保してからは素晴らしいセーブを見せるなど、やっとヨーロッパの舞台で活躍を見せている。
もう1人は悩みどころだが、昨季のJリーグチャンピオンにも輝いた高丘陽平を招集してもらいたいところ。ビルドアップ能力に加え、セービング能力も昨季十分にJリーグで示しているだけに、一度招集をしてみてはいかがだろうか。
DF
板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)
冨安健洋(アーセナル/イングランド)
吉田麻也(シャルケ/ドイツ)
藤井陽也(名古屋グランパス)
山根視来(川崎フロンターレ)
菅原由勢(AZ/オランダ)
伊藤洋輝(シュツットガルト/ドイツ)
佐々木旭(川崎フロンターレ)
ディフェンスラインだがCBに4名、両サイドバックで4名を予想してみた。W杯組では板倉滉、冨安健洋、伊藤洋輝は次世代を担う候補であり、キャプテンの吉田麻也は今回は招集されると予想。ただ、チームが残留を争っていることを考えると、招集を見送る可能性もゼロではない。また、右サイドバックとして山根視来は招集されるはずだ。
一方で、長友佑都(FC東京)や酒井宏樹(浦和レッズ)、谷口彰悟(アル・ラーヤン/カタール )は外れると予想。フレッシュな選手も欲しいことを考え、代わりに右SBに菅原由勢、左SBには初招集となるが佐々木旭を候補として挙げたい。
また、CBには今季わずか1失点の名古屋グランパスの守備を支える藤井陽也を呼んでもらいたいところ。22歳の若きCBは今後の成長を含めても注目したいところだ。
W杯2大会を経験しているベテラン勢に代わり、押し上げる若手の台頭を期待したいところだ。
◆中盤は好調維持する選手だらけ、国内外のノっている選手を呼ぶべき
MF
遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)
守田英正(スポルティングCP/ポルトガル)
鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)
田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)
佐野海舟(鹿島アントラーズ)
三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン/イングランド)
久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)
堂安律(フライブルク/ドイツ)
伊東純也(スタッド・ランス/フランス)
旗手怜央(セルティック/スコットランド)
中村敬斗(LASKリンツ/オーストリア)
伊藤涼太郎(アルビレックス新潟)
中盤だが[4-2-3-1]でも[4-3-3]でも起用できる選手たちの名前を挙げてみた。まずはボランチだが、W杯組から遠藤航、守田英正、鎌田大地、田中碧をピックアップ。それ以外では、今季から鹿島アントラーズでプレーする佐野海舟を入れてみた。ハードさが売りのボール奪取能力を代表レベルで磨き上げてもらいたいところだ。
また、ヴィッセル神戸の齊藤未月も好パフォーマンスを見せているが、若干他の選手とタイプが重なる部分もあり、今回は佐野が良いのではないかと考える。
また2列目では、右には伊東純也と堂安律、左には三笘薫と久保建英は確定だ。また、新顔ではオーストリアで奮闘している中村敬斗をぜひ呼んで欲しいところ。左のサイドやウイングでプレーするために三笘や久保とポジションは重なるが、リーグ戦11ゴールの結果は招集に十分値するはずだ。
さらに現在絶好調の伊藤涼太郎も招集を期待する。アルビレックス新潟の攻撃を司り、自身も2試合連続ゴールと好調を維持。予てからポテンシャルが評価されていた中で、やっと開花した今こそ呼んでみるべき選手だろう。
その他、セルティックの中心である旗手怜央にも注目。ポリバレントさがある上に、セルティックで見せているパフォーマンスは十分に招集に値するもの。W杯メンバーには入れなかったが、3年後は期待値が高い選手の1人だ。
FW
上田綺世(セルクル・ブルージュ/ベルギー)
前田大然(セルティック/スコットランド)
古橋亨梧(セルティック/スコットランド)
最前線は1トップと考え3名を選出。まずはベルギーでの1年目ながらリーグ戦で13ゴールを挙げている上田綺世。W杯では45分の出番に終わったが、その後にゴールを量産しており、次のW杯に向けた軸になると考えられる。
そしてケガの状態は問題ないと言われている前田大然。セルティックでは左ウイングでプレーすることが多いが、W杯でも見せたチェイシングやそのスピードはやはり軸になるべき選手だろう。
最後の1人は古橋亨梧だ。今シーズンは日本人で誰よりも多い26ゴールを記録。スコティッシュ・プレミアシップ2年目で、すでに20ゴールを記録しており、その得点感覚は衰えるどころか凄みを増している。
カタールW杯では残念ながら落選し、監督のスタイルと合うかと言われれば難しいところもあるが、ベスト8に向けてチームを作り直すという点では、やはり呼んでチームにフィットさせるべき選手の1人だろう。
その他の候補では、昨季のJ2得点王であり、J2でもゴールを決めている横浜FCの小川航基も呼んでも良いかもしれない。
基本的にはカタールW杯メンバーが中心となると予想される初陣だが、この先の3年間では大きな入れ替えも十分に考えられる。
今回はU-20日本代表がAFC U20アジアカップを戦っており、パリ五輪世代のU-22日本代表も同時期にヨーロッパ遠征を行うため、招集しにくい部分はあるはず。さらなる選手の台頭は今後も注目すべきポイントだ。
《町ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
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