「喜ばしいこと」A代表に2名が選ばれたU-22日本代表、一方で出番が少ない選手が多い現状に大岩剛監督「どういうアクションを起こしているのかを重視」
超ワールドサッカー / 2023年3月16日 22時0分
U-22日本代表の大岩剛監督が、ヨーロッパ遠征や代表チームについて語った。
16日、日本サッカー協会(JFA)はヨーロッパ遠征を行うU-22日本代表メンバーを発表した。
ドイツ、ベルギーと対戦する今回の遠征。DF半田陸(ガンバ大阪)、DFバングーナガンデ佳史扶(FC東京)が日本代表に選出されたこともあり、これまでと少しメンバー構成が変わることとなった。
パリ・オリンピックを目指す世代であり、チームとしては1年半後の本番に向けて強化を進めなければいけないところ。今回のヨーロッパ遠征について、大岩監督が意気込みを語った。
「今回のヨーロッパ遠征、強化試合に向けて、非常に強い国と戦うことができます。その中で、昨年1年間で積み上げてきたものをベースに、今年1年もしっかりとその積み上げをプラスルファしていく1年にしたいと思います」
「そのスタートして、ドイツやベルギーに対してしっかりと我々のスタイルで戦うということを選手たちに表現してほしいと思っています」
前述の2名がA代表入りしたことについては「話し合いは当然密にとっています。JFAの基準としては、昨日森保さんもおっしゃっていましたが、少しでも上のカテゴリでやることが大前提にあるので、A代表で必要とされる選手であれば、我々はしっかりとそれに応えていく。それによってチャンスを得る選手も当然いるわけですし、それによって我々の選手層が厚くなっていくので、そういうサイクルにしていきたいです。それはJFAの基本でもあるので、喜ばしいことだと思っています」とコメント。上のカテゴリーに招集されることは求めていることだとした。
また「彼らが今後定着することが理想ではあります。我々のグループに入ってきた時も、我々は“A代表経由パリ五輪行き”ということをずっと言ってきているので、そういう意味でスタンダードを上げるというところでは彼ら2人に、久保建英を含めて、スタンダードを上げていくことに貢献してほしいです」とコメント。「23名を招集しましたが、DFラインは出場機会を得られていないという現状もあります。昨年までの我々のグループの積み上げに対して、プラスアルファをしっかり加えていくということは、今回の選手たちに期待したいと思います」と、選手層が薄くなる部分はありながらも、A代表に行った2人には更なる成長、チャンスを得た選手には経験を積んで欲しいとした。
今回のヨーロッパ遠征でも止めたいことについては「我々のグループがアジアカップを含めて大きな大会を戦っていく中で、スピードアップということを色んな面で掲げてきました」と語り、「カタール・ワールドカップもあり、現代のサッカーのスタンダードとしてスピードはより求められていて、我々のグループも同じです。昨年積み上げたことへのプラスアルファという点では、全ての面でスピードアップが必要。マインドもそうですし、思考もそうですし、単純なプレースピードは選手たちに求めたいです。スタンダードがA代表にならないといけないと思います」と、より高い基準のものを求めてレベルアップして行きたいとした。
今回のメンバーでは、クラブチームで出番をあまり得られていない選手も多くいる。その点について大岩監督は、試合以外の過ごし方についてもしっかりと見ていくとした。
「これはDFラインも中盤もFWもそうですが、環境が変わったり、求められるものが変わったり、監督が代わったり、そういうことによって出場機会が得られなくなる。この年代ではそれは普通だと思って想定しています」
「その中で彼らがどういうアクションを起こしているのか。どういう日常を通してゲームに関わっていくのかをしっかりリサーチしているので、ゲーム勘、ゲーム体力が失われている中で何ができるのかというのは、我々のスタンダードを上げていく上では、リバウンドメンタリティも含めて、彼らに求めて行きたいと思っています」
「それは今後も起こり得ることですし、最終予選でもそういう環境で試合に臨まなければいけないことは予想できるので、今何ができるかにしっかりフォーカスしながらより高いレベルを求めて、日常に持ち帰ってよりパワーアップするというサイクルにしたいと思います」
また、海外組の5人も似たような状況に。MF斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)こそ試合に出て得点を決めているが、内野貴史(デュッセルドルフ)はBチーム、MF鈴木唯人(ストラスブール)、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、MF田中聡(コルトレイク)は出番がない状況だ。
「Jリーグも含めて、試合になかなか参加できていないという状況の選手がいますが、海外組も環境が変わり、求められるものも変わり、色々と試行錯誤しながらやっていると思います」
「そういう部分で、何が我々のグループの中でできるかというのを見て行きたいですし、今後彼らがどうやってチームに戻って活動していくのか。1つのキーポイントになればと思います」
「この状況が続けばパフォーマンスに影響が出て、グループがレベルアップすることで招集できないことになるかもしれないですが、我々のいるグループの中で必要としているということをこちら側が発信しながら、彼らに期待しながら、厳しい目を向けてジャッジしていければと思います。久々に間近で見られることもありますし、パフォーマンスを確認したいです」
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